Forwarding of Soul Prologue side R
耳が痛い程大きな爆発音と共に辺り一面に熱風が荒れ狂う。
次に来る強い爆風を予想して、目の前にいる自分にとって大切で愛しい少年にできるだけ被害を与えないよう自分の腕の中に抱きしめる。
そんな事をしたら後で彼に怒られるかもしれないがそれでも守りたいのだ。
抱きしめた直後、想像道理の熱風の嵐が身体を纏う。
しっかりと、決して離さないように小さな身体を抱きしめる。
時間にしたら数秒かもしれない。
だが、数秒の間にあちこちと身体が悲鳴を上げたのは事実。
だがそれよりも自分の腕の中にいる彼の顔が見たい。
微かに身じろいたのを身体の何処かで感じたので生きているという事は分かった。
だが、それでもきちんと顔が見たくて、本当に大丈夫なのか確認したくて、私は熱い空気の中で瞼を開ける。
流石に大気が熱すぎてハッキリと目を開けることは憚れたが、それでも目を開ければ、彼と目が合う。
「エド…無事……か…っ」
爆音で耳をやられ自分の声が、声となっているのかは分からないが私は話しかける。
「ロ……イ…」
腕の中の少年は小さく笑うと口を僅かに動かすと、自分の名前を呼ぶ声が頭の中に響いた。
耳は未だに何の音も拾ってはいないのに、彼の声は確かに私の中に響いたのだ。
そんな些細な事だが嬉しさが込み上げてくるのと同時に視界が朧気になっていくのを感じながら私の世界が真っ白になった。
次に目を開くと扉の前にいた。
何の扉かを調べようとした途端、扉が開いた。
引き寄せられているという表現だと思えるほど、私の足はどんどんと扉の中へと向かって行き、ついに中へと足を踏み入れた。
コメント
ロイバージョン。あんまりこういうのやらないので、悩みました。オープニングなので詳しい事はスルーして頂ければと。
次から本編行きます…。
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