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ENCOUNTER 17

 

 

 

僕がプラントにきて4ヶ月が経った。

戦争は解決には至らず冷戦状態と言った方が相応しいかもしれない。

だが、戦争自体は形だけだが終わったといっても良い。

だが争いが無くなくなった今、キラはアスランと共にプラントでアスランのマンションで一緒に暮らしていた。

 

 

 

「何だかまだ夢をみている見たい…」

キラはソファの上でクッションを抱きしめながら、テレビから流れるニュースを見つめる。

ニュースキャスターはこれから、プラント、オーブ、地球連合の三国での平和へ向けての首脳会議が開かれる事が決定したと報告をしている。

ぼぉ〜っと画面を見ていると、そっと後から抱きしめられる。

「アスラン」

キラは首を上げて抱きしめている人物の名を嬉しそうに呼ぶ。

「キラ」

アスランはキラの唇に軽くキスをして、キラに優しく微笑む。

「もう、いきなりは反則!」

キラは顔を少し赤く染めてアスランを軽く抗議する。

「いきなりが駄目なら…キラ、キスしてもいい?」

アスランは笑いを含んだ声できらに「お伺い」をたてる。

「……それも、ずるい」

キラは今更ながら、自分の発言が墓穴を掘った事に気付き、ぷぅっと頬を膨らます。

「キラは我が儘だなぁ」

アスランはやれやれと盛大な溜息を吐いて見せ、キラの膨らんでいる頬にチュッと音を立ててキスをする。

「…アスだけだもの」

キラが顔を横に背けて小さく呟く。

「そうだね」

キラの言葉の意味を分かっているアスランは優しくキラの頭を撫でる。

キラが我が儘を言うのも、怒ったり、拗ねたりするのもアスランだけ。

そんなキラをアスランは愛しくてたまらなかった。

 

 

 

「キラに吉報があるんだった」

キラを抱きしめながら、アスランは思い出した様にキラに話す。

「何?」

吉報と聞いてキラはアスランの顔を見上げる。

上目使いに見上げられアスランは内心「可愛い」と思いながらも話を続ける。

「足つき…AAの人達はそれぞれ故郷に帰れるようになったよ」

「本当っ!?」

「あぁ。今は色々と問題があるから無理みたいだけど、クライン議長とラクスが色々と手配をとって地球へ帰る手配を行っている」

今回の停戦になったっきっかけはAAのクルー達がクライン家に協力した事から始まる。

初めは捕虜扱いになると思っていたらしいが、実はラクスから戦争を終わらせる為にクライン家で全員を保護したいという申し出があった。

AAは地球軍にとっては最終兵器ともなる戦艦だ。それと同時にGシリーズ5体もそれに該当する。

最後の戦力を奪われた地球軍とその戦力を手に入れたプラント。

その事実を知りプラントの否、コーディネイター勝利で終わると地球軍は思っていたがその予想は大いに外れた。

穏健派であり、現プラントの最高議長であるシーゲル・クラインが全世界に戦争停止の訴えを放送で流したのだ。その隣には娘である、プラントの象徴と謳われる歌姫、ラクスも一緒に平和への道を訴えた。

プラントの国民は戦争停止へ、ナチュラルとの和平への道に賛同した。

そして、地球や月に住む民間人達もお互いが殺し合うよりも、共に共存する事を願った。

軍の一部の上層部は和平を拒否したが、マリューと密かに通信の遣り取りを行い協力者となった上官のバルバートンが如何に戦争が何も生まないかを下士官達に熱論をした。

そのお陰か軍でもこれ以上の戦争を反対する声が大きく上がり、民間人と軍でも平和への共存を唱える声が日増しに高くなっていった。

また、オーブの代表ウズミ・ナラ・アスハもこの意見を賛成とし、互いに境界線のない世界を目指すべく演説をした。

そして、ようやっと三国での会談にまでこぎつけ、現在に至る。

 

 

「みんな帰れるんだ…良かった」

プラントに付いてからは一度も会うことができなかった人達を思いだしてキラは本当仁嬉しそうに笑顔を向ける。

アスランはそんなキラを見て少し胸が痛んだ。

AAを捕虜として捉えたのは自分達。

キラを救うという事しかあの時は頭に無かったが、キラは実際にあの戦艦で船員達と寝食を共にしていた。また、工業カレッジでの友人も一緒にいた。

地球軍とザフト…敵対するので捉えるという事は仕方が無い事だったのだ。

だが、キラにとっては『友人』『仲間』と呼べる人達と離してしまった事に今更ながらアスランは罪悪感を覚える。

キラは『裏切り者』と称されているかもしれないのだ。

キラは裏切ってはいない。元々ただの学生をMSに乗せ戦わせ続けた地球軍の方に問題がある。だが、彼等がキラと再会した時に傷つけないとは言い切れない。

キラは優しい性格だ。理不尽な事で責められても自分が悪いと思うのだ。

「ねぇ、アスラン変な事考えてるない? 」

声と同時にコツンと自分の額に何か当たる。

アスランはそこでやっと、自分の思考から意識を外に移した。そしてそこでようやく、額に当たる何かがキラの額だと気付いた。

「キラ…?」

「僕アスランの事恨んだりとか嫌ったりとか一切無いよ?確かにトール達やAAのみんなには…悪い事をした、許されない事をしたと分かっている…でも、僕は彼等よりアスランを選んだんだ。僕の意志で」

「キラ」

「アスランが僕をAAから出してくれなかったらきっと僕はこんな穏やかな気持ちで暮らしてはいない…君がいなかったらずっと寂しくて、辛くて、悲しい日々だった。あそこは……僕にとって居場所といえなかったから。だからアスランは悲しい顔しないで。僕は皆に恨まれて、蔑まれて当然だと思うから」

額をくっつけたままキラはアスランに微笑む。

「キラ…」

アスランはキラの両頬に手を添え、キラの唇をペロリと舌で舐める。

そして唇を合わせると、キラの唇を開かせ、口内に舌を差し込む。

「んぅ…んっ」

アスランはキラの歯列をなぞると、今度は舌を絡めるて優しく吸う。

ピチャっと水音が違いの唇の間から漏れる。

キラはどんどんと激しくなるアスランのキスに息が上手く出来ず、苦しさでアスランの胸を両手で叩く。

キラに叩かれてアスランは唇をキラから離すと、唾液で濡れそぼっているキラの唇をアスランはペロリと舐めて綺麗にする。

「ふぁ……はぁ…は…ぁ」

一方キラは酸欠の為、肩を大きく上下に揺らしながら肺に空気を取り入れている。

「俺は何があってもキラの側にいる。離れないよ」

アスランは呼吸を繰り返すキラを自分の胸に凭れかけさせながらハッキリと告げる。

「…僕も。アスランの側にずっといるよ」

キラもアスランの背中に両腕を回して、告げる。

「これからは俺達二人で一緒に色々なモノを見ていこう。離れていた3年間なんて本当に短い期間だったって思えるくらいに」

アスランはキラの髪に顔を埋めながら告げる。

「うん。一緒に…アスランと一緒に楽しいことも悲しいことも色んな事を二人で感じよう」

 

 

少しの間離れてしまったけど、これからはずっと一緒に。

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 

コメント

 

取りあえず、終了です!誰が何といおうとEncounterは終了です!但し、番外編という名の続編やります!学生組&主要クルー(笑)とキラの仲を元に戻さないと!そしてどうして学生メンバーがまだプラントにいるのかも書かないとですしね。
そんなこんなで、完全には終わらない辺り本当に住みません。ですが、ここまで読んで下さり有り難うございます。
そして、平和条約すっごい無理な設定丸出し。こんなんでも大丈夫と言ってくださる心優しい人がいればいいな(不安)、サイトの作品見て貰っても分かる通り私は本当に理想主義者です。できれば世の中話し合いで治まれば良いなとか思ってます。
実生活は本当に現実主義なので反動で自分の書く文章は全部理想が入りまくり。理想というか妄想が適切だな(滝汗)
番外編、更新なるべく早めに頑張ります。



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