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Encounter

 

 

『ハロ、ハロハロ。ハロ、ラクス〜』

ユニウスセブンで漂っていた救命ポットをのドアを開けると同時にピンクの球体が勢い良く飛び出してきた。

と同時に、ピンクの髪をした少女が「あらあら」とさして驚いた様子でもなくポットから出てきたが、無重力になれていないのだろうか、そのままふわふわとAAの格納庫を漂うのをキラは無意識に少女の腕を掴み床に足を付かせる。

「あの…」

キラは声をかけると少女はキラの制服のマークを見ておっとりと問題発言を放つ。

「あらあら…ここはザフトの船ではありませんのね?」

ザフト…その少女の台詞にAAのクルーはこの少女がコーディネイターだという事に気付く。

「ここは地球軍の戦艦アークエンジェルですよ。ラクス…さん?」

キラは多分自分の思い違いでなければこの目の前の少女はラクス・クラインだと思った。プラントの歌姫でアイドル。そして現プラントの最高評議会議長でもあるシーゲル・クラインの一人娘でもある。

「まぁ、私を知っているのですか?確かに私はラクス・クラインですわ」

『ミトメタクナーイ、ミトメタクナーイ』

キラに向かってラクスは嬉しそうに話すと、すぐに球体からも声が出るが、意味は良く分からない。

「キラ…この人知り合い?」

キラとラクスの会話を聞いてトールがキラに問いかける。

「…知り合いじゃないよ。ただ、プラントでは国民のアイドルとして有名人なんだ」

キラはトールに向かって困ったように笑みを浮かべる。

「アイドル…」

呟くトールにラクスはにっこりと微笑む。

「初めまして。ラクス・クラインですわ」

その笑顔にトールは思わず頬を赤らめると、隣にいたミリィに足を思い切り踏まれ床に蹲る。

「まぁまぁ譲ちゃんも落ち着いて」

フラガがトールとミリアリアを見て苦笑を浮かべながら宥める。

「それより、あんたはコーディネーターって事か」

フラガがラクスを見て少しだけ目つきを鋭くする。

「そうですわ」

だが、ラクスはそんなフラガの様子に怯えた様子も無く微笑みながら肯定する。

その様子にフラガも目つきを和らげ、やっぱアイドルって可愛いね〜などと軽口を叩く。

「フラガ大尉」

その様子を見てマリューは呆れた口調で声を上げる。

 

一方キラは先程からピンクの球体が自分の周りをポンポンと跳ね回り身動きができなくなっていた。

「あらあら、ピンクちゃんはキラ様を気に入っているのですね」

困った様子のキラにラクスは笑顔を向ける。

「え!?どうして僕の名前を?」

「先程のご友人が貴方を「キラ」と呼んでおりましたので。間違ってましたか?」

「いえ。合ってます」

「良かったですわ」

ラクスはまたニッコリと微笑む。どこか掴み所の無いラクスにキラも曖昧な笑みを浮かべる。

相変わらずポンポンとキラの周りを飛び跳ね『ハロ!ゲンキ!ア・ソ・ボ』や『アッカンデー』など音声を出している。

キラは自分の周りを飛び跳ねている球体を何とか両手に収める事に成功すると、まじまじと球体を見る。

(そういえばアスランってこういうの得意だったっけ)

キラはふと今は敵軍となってしまっている幼馴染を思い出す。

「ふふ…、ピンクちゃんは本当にキラ様の事を気に入ったみたいですね」

機械に感情があるとは思えないが、ラクスは当然の事のように言う。

「これはピンクって名前なんですか?」

キラは球体を見ながらラクスに問う。

「いいえ、これは『ハロ』っていいますの。このハロはピンク色なのでピンクちゃんと言ってますの。他にもネイビーちゃんや、イエローちゃん、グリーンちゃんなど沢山家にいますわ」

「あの…もしかしてこれ「ハロ」って話すからハロなんですか?」

「ハロを作った方がハロと名前を付けて下さったんですわ」

ラクスがと落ち着いたムードで話ているとふと、格納庫の入り口から聞きなれた泣き声がキラの耳に届く。

 

『トリィ』

 

「トリィ!」

トリィはキラはの頭上を数回旋回すると肩に止まる。

だが、トリィは直ぐにキラの肩から離れるとキラの両手にあるハロに止まる。

「まぁ、可愛らしいですわ!お名前は何ていいますの?」

「トリィっていいます。…作った人がそう名前を付けてくれました」

と会話をしていると、突然トリィがハロに向かって嘴をつついてハロに向かい「トリィ」と鳴き声を出す。

するとハロがキラの手の中で耳をパタパタと上下に開閉させる。

『ハロ、ハロ!キラ〜ゲンキカ〜』

「え!?」

いきなりハロが自分の名前を言った事にキラは驚きを隠せない。

『キラ、キラ、カダイハキチントヤレヨ』

ハロから出た機械音にキラは驚きを隠せない。何せ3年前いつも同じ事を言われていたのだ。…今は敵として戦う大切な幼馴染に。

『キラ、キラ、ワガママイウナヨ』

「…これっ……あの、ハロを作ったのは……」

「アスランですわ」

ラクスの返答にキラは大きく溜息を吐くが、嬉しそうにハロを見る。

『キラ、キラ、スキキライヘラセヨ』

「…アスラン…もう少し違う言葉入れてよ…何で折角の通信回路でよりのもよって…こんな事言うのかな」

キラはいつも自分に対して母親の小言の様な台詞を言ってくるアスランを思い出し苦笑する。

「大体…アスランだって課題が間に合わなければ必ず手伝ってくれたし、我が侭言っても何でも聞いてくれるし、好き嫌いだってニンジンが苦手なだけじゃないか」

キラはハロに向かって拗ねた口調で反論する。

そんなキラの様子を、プラントでずっと一緒だった友人達は意外そうな顔で見る。

「キラがあんな顔するの初めて見た」

「私も、キラのああいう声初めて聞いた」

トールとミリアリアに続き、サイト、カズイも首を縦に振る。

そんな学生たちをマリューやフラガも意外そうな顔で見る。仲の良い友人である彼等でも見たこと無いというキラの表情や仕草をまじまじと見てしまう。

 

キラは周囲の反応より、手の中にあるハロに気を取られている。

『キラ、キラ、…ダイスキダヨ』

「っつ、アスランっ!」

ハロから出た言語にキラは思わずハロをギュッと抱きしめる。

「キラ様はもしかして『キラ・ヤマト』様ですか?」

ふいにラクスがキラに問いかける。

「そう…ですけど、何で僕の名前を?」

キラはラクスに声をかけられて顔を上げてラクスを見る。そしてどうして自分のフルネームを知っているのか。

「まぁ、それではアスランがいつも大事にされていたキラ様なのですね!私ずっとお会いしたいと思っておりましたの。やっぱりアスランに言ってこの機能を追加して良かったですわ」

ラクスは両の手の平を合わせながら至極満足そうにハロを見る。

「アスランからいつもキラ様のお話を聞いておりましたの」

ラクスは「本物のキラ様に会えて嬉しいですわ!」と喜びを隠そうとせずキラの両手に手を添える。

「…アスランから?」

「はい。アスランはいつもキラ様を心配されてましたのよ。特に戦争が始まってからは通信ができない状態ですし。『キラは元気だろうか』『我が侭を言って周りを困らせてないか』『好き嫌いはなくなったどうか』『甘ったれで泣き虫な性格は変わってないだろうか』など会うたびに言っておりましたの。本当にアスランはキラ様が大切なのですわ」

「…心配してくれるのは分かるけど、僕そんなに他の人に迷惑かけてないし」

「そうなのですか?」

「そうです!信用できないなら僕の友達に聞いてください!」

キラは隣にいるトール、ミリアリア、サイ、カズイを指す。

大体、16歳にもなって我が侭で泣き虫で甘ったれと言われて何だか恥ずかしい。

でも正直月にいた頃はアスランに沢山我が侭言って、甘えて、泣いていたのも事実だったりする。それはアスランだったから、自分が無条件で甘えさせてくれるし、いつも自分の事を誰よりも大事にしてくれた。

「キラ様の言ってる事は合っておりますか?」

ラクスはキラから友達と言われた面々に質問する。

いきなり質問されたカレッジの友人達はお互いに顔を見合わせる。

「私が知ってる限りでは、キラはぼ〜っとしてるけど優しくて、でも我が侭を言ったり泣いた所は見たことないかな」

「俺もミリィと同じかも。課題とかも普通にやってたしなぁ…逆に俺がいつも課題を見せてもらってたし」

「頭は良いけどお人好しで優しい性格なのは知ってるし、怒って怒鳴るって所も見たこと無いし」

「僕も皆と同じかな。いつものんびりしているイメージが強いよ」

ミリアリア、トール、サイ、カズイの順番でキラのイメージをラクスはただ聞いていた。

「アスランの話と随分違いますわねぇ」

ラクスは小首を少しだけ傾ける。

「私達にはそのアスラン…という人のキラのイメージに驚いてるんですけど」

ミリアリアの言葉に少年3人は同時に頷く。

「そうなのですか?」

ラクスは不思議そうな顔でミリアリアの言葉を聞いた。

「キラ様」

ふいに名前を呼ばれキラはラクスを見る。

「キラ様はアスランの事嫌いですか?」

ラクスは笑みを浮かべているが、瞳は真っ直ぐにキラを見つめる。

「嫌いじゃない!僕がアスランを嫌いになる事なんて無いです!」

キラはラクスの言葉に即座に返答する。

「ならキラ様にとってアスランはとても大切な方なのですね」

ラクスの疑問ではなく断定の言葉にキラは一瞬大きく目を開く。

「アスランは幸ですわね。何よりも大切な方にこんなに思われて」

「え…?」

ラクスに優しく微笑まれながら言われた言葉に、キラは訳が分からない。

「その内知る事かもしれませんが、私はキラ様には傷ついて欲しくないので今言わせて頂きますわ。私はアスラン・ザラの『婚約者』ですの」

ラクスの台詞にキラは頭を思い切り殴られたかのような衝撃が襲う。同時に胸の辺りがズキズキと痛みだす。

――ワタクシハ、アスラン・ザラノコンヤクシャデスノ

ラクスから言われた言葉が何度も頭の中でリピートする。

戦争が終わればまた一緒にいられると思っていた。だからアスランが自分から離れてしまう事などキラは全くと言って良い程考えてもいなかった。

「キラ様、まだ話の続きがありますので最後まで聞いてくださいな」

ラクスはキラの顔を覗き込みながら会話を繋げる。

「勿論、婚約というのは親同士が決めた事ですので私とアスランはお互いに恋愛というものをしておりません。それに、何よりアスランはキラ様しか興味無いみたいですし。私達も一応婚約者という立場で会う事がありますが、話題はいつもキラ様の事ばかりですのよ」

ラクスはクスクスと笑いながらキラに話す。

「アスランの中にはキラ様しかいませんの。それに私も正直、自分の事を大切に思って下さる方と結婚したいですわ。」

「ラクスさん…」

「ラクスでいいですわ。お互いに想いあっているお二人の邪魔はしたくないのです。ただ、今の状況ではどうしても私達が『婚約者』でなければならないのです。ですがそれは肩書きだけですので、キラ様は何も心配しないで下さいね」

ラクスはニッコリと満面の笑みでキラに言う。

「…ええと、でも…それって」

キラはラクスの慈愛に満ちた笑顔に困惑する。

仮にも婚約者の片方から心配されるのだ。普通に考えておかしいのだが、キラは上手く言葉にできずただオロオロとラクスを見る。

「私、キラ様には幸せになって貰いたいですわ。アスランみたいな方には本当は勿体無いと思うのですが、キラ様の幸せはアスランの傍みたいですので」

ラクスはそれだけ言うとハロをキラの手から受け取る。

「あの…でも僕とアスランは親友なので…」

キラはポツリと呟く。親友――、同性同士なのだ。どんなに近くにいたいと願っても叶うことはできないとキラは心の中で思う。

「キラ様、アスランが自分の元から永遠に離れてしまっても良いのですか?」

ラクスはハッキリとした口調でキラに言う。

「……僕は…アスランとずっと一緒にいたい。ケド……僕たちは同性同志だから…」

ずっと一緒にいる事はできない――。と言外に含ませて、キラは辛そうに自分の想いをラクスに伝える。

「同性だからという事で、想い合うお二人が別れる方法が解決策になるかどうかは私にも分かりません。ですが、一度お二人で話し合ってみてはいかがですか?」

ラクスはキラを励ます。

「キラは戦争が終わったらアスランにどうして貰いたいのですか?」

ラクスは穏やかに問いかける。

「……戦争が終わったら……昔みたいに…また傍にいて欲しいかな。僕の我が侭に「しょうがないな」とか呆れて言いながらでも、叶えてくれたり、人参が食べられる様に一生懸命、クッキーとかケーキとかにして食べさせようとしてくれたり…そういう関係にまた戻りたい。」

ラクスにキラは自分の今の想いをラクスに話す。嬉しそうに微笑みながら。

「その言葉で充分ですわ。キラ様」

キラは気付いていないが、かなりの惚気にラクスは微笑ましく思った。

 

「キラ様、私もっとキラ様とお話したいですわ」

ラクスがそう言うとキラも笑って頷く。

「僕も…アスランの話できる人って今までいなかったし。あと、僕の事は『キラ』でいいですから」

「それでしたらキラも私の事もラクスとお呼び下さいな」

「うん…ラクス。それじゃぁ食堂に行く?」

「そうですわね。お茶をしながらお話しましょう」

 

「艦長、僕達食堂にいますね」

キラは後にいるマリューに頭をペコリと下げる。

「え、…えぇ…気をつけて」

マリューは突然声をかけられ、動揺する。気をつけて…何に気をつけてなのか分からないと口から思わず出てしまったのだが、キラは気にした様子も無くそのままラクスと共に格納庫を出て行った。

そして二人の後を追うようにトリィとハロも付いていくのだった。

 

 

 

食堂についた二人は互いに向かい合い紅茶を飲みながらのんびりと話していた。

「あ、ねぇラクス、さっきハロが僕の名前を聞いた時、機能を追加したって言ってたけどそれって何だか聞いていい?」

キラはふと疑問に思っていた事をラクスに問う。ハロがキラの名前を呼んだ時、ラクスが何故か自分のフルネームを呼んだのだ。

「アスランと会うと毎回キラのお話なんですの。それである日私がキラ様と会う日があるかもしれないとアスランに言いましたの。その時、キラにアスランの想いをハロに託してみてはいかがかとアスランに提案してのですわ」

「でも…どうやって僕だって……もしかしてプログラムが起動するのは…トリィ?」

キラは自分の考えをラクスに告げる。

「その通りですわ。キラの音声という事を最初は考えたのですが、音声でもし似たような方がおりますでしょうし。そしてアスランからトリィの事を聞きましたの。『トリィ』と鳴く物も少ないでしょうし、あとは嘴のからの振動なども計算してキラへのメッセージをハロに入れましたの」

ラクスは悪戯が成功した子供の様に楽しそうに答えを言う。

「どのようなメッセージを入れたかはプログラムを組んだアスラン以外分かりませんでしたわ」

ラクスはカップに入っている紅茶を一口飲みながら鈴を転がす様な音色で笑う。

「僕もまさかあんな言葉が入ってるとは思ってもみませんでした…」

キラは肩に乗っているトリィの頭を撫でながら苦笑する。

 

 

そして二人は穏やかな時を過ごすのだった。

この後の起こる大騒動をキラはまだ全く気付かなかった。

 

 

 

 

コメント

無駄に長いくなってしまったかも…取り合えず、台詞はうろ覚え。まぁ間違ってる部分が多すぎで少しの間違いなんて気付きませんよね(滝汗)何となく8話みてこんな妄想思いつきました。
私の中ではラクスはかなり強いです。キラの事は大好きですが、恋愛感情ではなく見守ってあげる感じでしょうか?そして何気にアスランとはライバルかも。

そういえば、確かラクス艦長等3人に質問されるんだよな…忘れてた(゜o゜)
取り合えず、ウチのキラはアスラン大好きです!勿論アスランもキラ以外眼中無し!婚約者がいようが彼にとっての最優先事項はキラです。
続きはヘリオポリスのカレッジメンバー頑張って出しますv勿論、赤い髪のお嬢様も登場させます!





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