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Ownership desire 10

 

 

 

朝日が目に入り、重い目蓋をゆっくりを持ち上げる。

目覚めた瞬間、目の前には今一番見たくない顔が間近にあった。

「おはよう。エドワード」

爽やかな笑みを浮かべエドワードに挨拶をする男は昨日散々という程強姦をしまくったのに、罪悪感というものが全く感じさせられなかった。

まぁ、罪悪感など無いから犯罪行為としても充分立証できる行為ができたのだろう。

エドワードは何故か納得できてしまう自分に腹が立った。

「そんなに眉間を寄せるもんじゃないよ」

ロイはエドワードの眉間を手の甲で撫でる。

「別にアンタには関係ない!」

エドワードは左手でロイの手をパンッと思い切り叩く。

「関係なくはないだろう?…所有物は所有者のニーズに答えるべきだろう」

くくっと咽奥で笑いながらロイは至極楽しそうに話す。

「アンタととこうしてベットの中で一緒に過ごせるのを心待ちにしている女性もいるっていうのが世の中の謎だな」

エドワードは内心を悟られない様、いつも通りの横柄な態度で挑む。

「それは女性にはいつも優しく接しているからね。私はフェミニストなんだよ」

「……へぇ、そう」

鼻先で笑うエドワードの態度にロイは眉間を軽く寄せる。

「このまま君とベッドで仲良く語り合う必要は無いな」

ロイは横になっているエドワードの機械鎧の右手首部分を力任せに引き上げ、エドワードの上半身を半ば無理矢理に起き上がらせる。

「風呂に案内してやろう。ついてきなさい」

ロイはそれだけ言うと、背を向け扉を開ける。

エドワードも直ぐにベッドから抜け出そうと試みるが散々抱かれた体は鉛のように重く、節々が悲鳴を上げている状態だった。

「早くしろ」

中々ベッドから出てこないエドワードにロイは苛立たし気に命令する。

エドワードは力の入らない身体を奮い立たせ、何とか床に足を付き立ち上がると、ドロリと内腿に流れ落ちる不快感が体中に走る。

「…くっ」

嫌な感覚にエドワードは眉を顰める。

「抱いてそのままの状態だか私のが溢れて出てきてしまったようだね」

エドワードの足を見てロイは思い出したかのように伝える。

「ウルサイ!!言うなっ!!」

エドワードはロイを睨む。

「出しても構わないと言ったのは君だよ、エドワード。私はきちんと伺い君は同意した」

ロイはエドワードに口元だけ、笑みの形を作り追いつめる。

「まぁここで討論しても仕方が無い。来なさい、洗ってあげよう。立っているだけで精一杯のようだからね」

「断る!」

「契約は…忘れていないのなら言うことを素直に聞いておくべきではないのかな」

『契約』という言葉にエドワードの顔色がさっと変わる。

賢者の石を探しに行く許可という事で持ちかけられたが、実際は弟のアルフォンスを研究所に送るのを止める為の契約。

エドワードは先程のまでの反抗ぶりを途端に止め、力無く項垂れる。

ロイは従順になったエドワードを見て更に笑みを深くした。

「さて、一段落した事だし、風呂場へと案内しよう。特別に私が洗ってやろう」

「………」

エドワードは両の拳をきつく握りしめるだけで、返事は寄越さなかった。

だが、ロイは特に気にした様子もなくドアを開けると、首を少し傾けてエドワードを一別する。

「あぁ…それとくれぐれも廊下は汚さないでくれ」

ロイはそれだけ言うと部屋を出て行く。

「クソッ」

一人になった部屋でエドワードは遣り場のない怒りに耐える。

そして、シーツで身体を包み力の入らない身体を引きずり風呂場に向かうのだった。

 

 

 

 

「やめ…っ、…嫌だぁ…」

獣のような四つん這いの格好をされ、腰だけを突き上げた格好でエドワードはロイに中を洗われていた。

「綺麗にしているんだから大人しくしているんだ」

ロイは二本の指でエドワードの中に含み、隙間からシャワーのお湯を注ぎ込み残滓を掻き出す。

「ヒァァ…」

「おや?良い所に当たってしまったかな」

腰を突っ張らせ、高い声を上げるエドワードを見ながらロイはわざとエドワードの感じる周辺を引っかく。

「んひっ…あぅ、…んぁっあぁぁ」

むず痒くなる中にエドワードは無意識に腰を左右に揺する。

誘うようなエドワードの仕草にロイは小さく息を呑むと、指を左右に広げ隙間を作ると、そこにすっかり立ち上がった自身を捻じ込んだ。

「いやぁぁぁぁ」

音が反響する風呂場でエドワードの声がひときわ響く。

「腰を揺すってお強請りだなんて、はしたない事を何処で覚えたんだい」

エドワードの背に覆いかぶさりながら、ロイは再び犯し始める。

「ちがっ…」

「違わないだろう?…もっと可愛がってあげようじゃないか」

ロイはエドワードの耳を甘噛みしながら楽しげに囁くのだった。

 

 

 

 

グッタリとしたエドワードをロイは寝室のベットへと優しく下ろすと、自分もベットの脇に腰を下ろす。

「こんな子供に歯止めが効かないとは…」

目を瞑ったまま身動き一つしないエドワードの髪を右手で優しく梳きながらロイは苦笑する。

エドワードを何度も犯したたが、どんなに貪っても、どんどんと欲しくなる。どんなに抱いてもまだ足りないと求め続ける。

まさしく『飢えていると』いう表現がピッタリの状態。

「それでも後悔する所が、君が私だけを見てくれる事に歓喜すら覚えるよ」

ククッと暗い笑みを浮かべながらロイは何度もエドワードの髪を一房取り、軽く口付けをする。

この感情が何なのかロイ自身もまだ分からない。

だが、『恋』や『愛』という可愛らしい感情では言い尽くせない。

言ってしまえば『所有欲』にも似ているかもしれない。

ロイはそこまで考えて、自嘲する。

「感情が何であれ、エドワードにはずっと私の掌の上で遊んで貰おう。私から逃れようとなんて無粋な考えを捨ててしまう程ね…」

内容とは真逆に酷く甘い声でエドワードの耳元で囁く。

深い眠りにちているのだろうか、エドワードはピクリとも身体を動かさない。だから、ロイの黒い双方には狂気にも似た光が宿っていた事実を知るものはいなかった。

「おやすみエドワード。また明日…」

暗い笑みを浮かべたままロイはそのまま室内を後にしたのだった。

 

 

 

数週間後、東方司令部の執務室に二人の人物が入っていく。

一人は金の髪に金の瞳、赤いコートを着ている最年少で国家錬金術師の称号を得た少年エドワード。

もう一人は全身鎧を纏っている魂だけの少年でエドワードの弟でもあるアルフォンス。

二人の前に対面するのは、机の上で顎を両手の上に載せている実質上東方司令部を治める大佐であるロイだった。

「では君達が無事に賢者の石を手にする朗報を待っているよ」

穏やかな声音でロイが話す。

「有り難うございます。僕たちも早く元の体に戻れるよう頑張って探します」

ロイの言葉に、アルフォンスは鎧のため表情は出せないが、嬉しそうな声でロイに答える。

ロイはアルフォンスに小さく頷く。

「アルフォンス君、すまないが、少し鋼のと話があるので隣の部屋にいる中尉達の部屋で待っていて欲しい」

別段おかしい事でも無かったので、きっと国家錬金術師でなければ話せない内容だとアルフォンスは思い「それじゃぁ兄さん、隣の部屋で待ってるね」とアルフォンスはエドワードに告げるとそのまま執務室を後にした

部屋を出ていくアルフォンスにエドワードは振り向き、一瞬思い詰めた表情を浮かべるが、扉から出ていったアルフォンスはエドワードの表情に気づくことが無かった。

「エドワード」

背後から、幾分低くなった声でエドワードは名を呼ばれた。

「…何だよ」

かなり硬質な声でエドワードは答える。

「そんなに怯えなくても今は何もしないよ」

ロイはククッと喉奥で笑ながら、エドワードのを手招く。

エドワードは大人しくロイの隣まで来ると、突然右腕を引っ張られた。

「うわっ!」

力任せに引っ張られ、つんのめりそうになったが何とかエドワードは踏ん張った。

「何するんだよっ!!」

エドワードはキッと目の前の男を睨む。だが、ロイはそんなエドワードには気にせず、口元に笑みを浮かべながら片手でポケットから何かを取り出した。

「君にピッタリだと思ってたんだよ」

そういって見せられたのは真っ赤なベルト。

「狗にはやはり首輪が必要だろう。流石に首に巻くのは可哀想という私の親切心で辞めてあげたが、これは私の狗という目印だからね」

ロイは楽しそうに言いながら、エドワードの手首に皮でできたベルトを巻きつける。

「赤にして正解だな」

ロイはエドワードの白く、細い手首を見て一人頷く。

「…趣味最悪」

エドワードは赤いベルトが『焔』に思えて仕方ない事に小さく舌打ちする。

「そうかい?とっても似合っているよ…エドワード」

ロイは手首に巻かれたベルトを撫でながら、エドワードの耳朶を力を込めて噛む。柔らかい耳朶はロイの犬歯により傷つけられ、うっすらと血を出していた。

微かな鉄の臭いが鼻に届きエドワードは血が出ている事を確信する。

ロイはエドワードの傷ついた耳朶を唇で含みクチュ…と音を鳴らせながら血を舐め取った。しかも唇を離すと同時にエドワードの耳に軽く息を吹きかける。

「…っつ」

熱い口腔の感覚で敏感になった耳に息をかけられエドワードは背筋がゾクリと粟立つ。

ロイはそんなエドワードの反応を満足そうな目で見ると、再びエドワードの耳元にわざと唇を近づける。

「これを見ていつでも私を思いだしなさい」

「だ…れがっ…」

エドワードは体を少し堅くしながら、反論した。

そんなエドワードにロイはただ口元を歪めた笑みで答えた。

時間的には数分程度の会話だが、エドワードには1時間以上もの時間が経ったような疲労感があった。

「まぁいい。今回はここまだ。そろそろ駅に出る時間だろう?」

エドワードの状態を見てか、それとも会話に飽きたのかロイが逃げ道をエドワードに出した。

それに気付かない筈の無いエドワードだったが、今すぐにこの部屋から出ていきたかったので、素早く踵を返し執務室を出ていこうとする背後からまた声をかけられる。

「早く帰って来なさい…私の元へね」

エドワードにとって呪縛とも取れる言葉をロイは言い放つ。

「…どの位?」

「今回は1ヶ月かな」

エドワードの主語の抜けた会話にロイは平然と返す。

滞在期間は最大で1ヶ月。そう告げられたエドワードは唇をきつく噛み締めながら、ドアを力一杯叩く状態で部屋から出ていった。

バンっと大きな音を立てて閉まったドアを身ながらロイは面白そうに見つめる。

 

 

見えない鎖に繋がれているエドワード。

鎖を握っているのは自分自身。

鎖を引きちぎって逃れようなんて考えさせない。

「自由」という名の『餌』と情報という名の『首輪』でこのままずっと手元に繋ぎ止めて離さないよ。

 

「早く私の元へ帰っておいで…エドワード」

 

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 

コメント

尻切れトンボ状態…すみません。
しかもヤバイし。大佐アブナイ人間です。いや、初めからアブナイけど、犯罪まっしぐらv自分で書いていて冷や汗ダラダラです。
最後の最後でどうしようか、迷って、迷って、迷いすぎて終わり方が決まりませんでした(土下座)
鬼畜だったのに…なんか物凄くヌルイですね。すみません。基本的にラブラブ好きな自分には愛の無い鬼畜は駄目みたいです。大佐エドワード大好きっ子になったし(汗)
黒い人間が無理なのかな…私。甘党だから(意味不明)
本当は首輪にしようと思ったのですが、流石に首輪はどうかと思ったので腕輪ですv私の趣味も対外オカシイので、ここら辺は笑って逃して頂ければと!でも、私Sでは無いですから(殴)
これ以上コメント綴っても墓穴掘りそうな予感大ですので穴が深くならない内に退散します(滝汗)
ではでは、最後まで読んで下さって本当に有り難うございます。






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