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今日は何の日?きになる日!

 

 

 

「ねぇ部長、今日は何の日だかわかる?」

昼休み、いつものように屋上で昼食を取っていると、手塚の隣に座っているリョーマがそう問いかける。

「4月26日は…何かあったか?」

手塚は手ふむと考えこむ。

(29日はみどりの日だが)

手塚は持てる知識を振り絞りリョーマの質問の答えを探そうとするが全くなにもでてこない。

「なぁリョーマ。それは大切な事なのか?」

手塚はリョーマに問いかける。

「すっごく大切な事だよ!」

「そうか」

リョーマの力説に手塚は更に困惑する。自分たちが付き合ったのはつい最近だし。手塚は更に悩む。手塚にとってはリョーマの大切は自分にとっても大切なのだ。

「…ねぇわからない?」

リョーマはすかり弁当に手を付けなくなった手塚を下から覗き込む。

手塚はハッとして何か思いついたようにリョーマの方を見る。

「もしかしてわかった?」

リョーマは嬉しそうに手塚を見る。手塚もつられるようにリョーマに微笑む。

「もしかして…1986年のチェルノブイリ原発事故か?」

手塚は真顔でそう答えた。

「ナニソレ?」

リョーマも真顔で手塚に質問する。

「ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発で事故が発生した事故だ。フィンランド、スウェーデン、ノルウェー3国、さらにデンマークにまたがる広い範囲大気中から最高で平常の6倍に上る放射能が検出された恐ろしい出来事があったんだ。当時の新聞では大きくソ連の最悪の原発事故という見出しがだな…」

「もういい、分かったから」

手塚の教師らしい説明にリョーマは何だか頭が痛くなってきた。せっかっくの楽しい恋人とのランチを勉学の時間には絶対にしたくないのだ。

(何でこの人は休み時間でも勉強のことがでてくるんだろ?)

リョーマは軽く溜息をつくとさっさと話を元に戻す事にした。

「もーいいよ。答え教えてあげるね」

「あぁ頼む」

手塚もさっぱり分からなかったのでリョーマの言葉に二つ返事でOKをする。

「正解はね、お風呂の日!」

「は?」

リョーマが元気良く言うと手塚は間の抜けた返事を返す。

「なに?その「は?」っていうのは?」

リョーマはじと〜目を細めて手塚を睨む。

「いや…別に、初めて聞いたからな」

(風呂の日なんてあるのか?)

手塚は心の中でそう呟きながらもリョーマのご機嫌を取る。一度拗ねてしまうと後が大変なのは短い付き合いとはいえ、手塚は充分に心得ていた。

「俺も今日カチローとカツオの二人に言われるまで知らなかったよ」

「そうか」

リョーマはそう言いながら手塚の隣にピトっと寄り添う。

「毎月26日は風呂の日らしいよ」

リョーマが隣で微かに頬を染めながら手塚に話しかける。

「そうか」

「あのね…」

「なんだ?」

手塚は更に頬を染めたリョーマを愛しそうに見つめる。

「一緒にお風呂入らない?」

「!!」

リョーマの大胆発言に手塚の理性はの糸はあやうく切れそうになったが何とか自力でつなぎ止めた。そしてバクバクいう心臓を押さえながらリョーマに聞く。

「え、越前?」

「だめ?部長は俺とお風呂入りたくないの?」

うるっと微かに泣きそうなリョーマの表情に手塚は慌てる。

「そんなことは無い!決して無いぞ!」

思わず力説する手塚にリョーマは嬉しそうに微笑むと手塚の右腕を両手で絡ませた。

「じゃぁ毎月26日は絶対二人でお風呂入ろうね♪」

「あぁ。そうだな」

エヘヘと花が咲くようなリョーマの笑みにつられて手塚も微笑む。

「それじゃぁ今日部活終わったら部長俺の家に来てよね!」

「わかった」

 

 

 

そうして二人は毎月26日はお互いの家を交代で泊まることになったのだった。ちなみに泊まるのはその後のリョーマの腰がうまく立たなくなってしまうのが原因らしい。モチロン風呂場でイロイロと仕掛けてくる原因がいるからだったりする。

 

 

END

 

コメント

カレンダー見ていたら毎月26日は風呂の日とあったので書いてみました。手塚さんの言っていた「チェルノブイリ原発事故」は今から20年位前の事故です。
私も当時生まれて間もないので調べた限りの事しか分かってなかったり…。







BGM 煉獄庭園様 「After」