AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

いつからだろう。自分の気持ちに気付いたのは。

初めは『追いつきたい』だけだった。

いつのまにか『少しでも側にいたい』になった。

そして今は『誰よりも近くにいたい』

 



ある日の出来事

 




今日は日曜日にもかかわらず部活が休みだった。

そういえば昨日確か大石先輩が

「明日は竜崎コーチの都合で部活は休みなった」

と言っていた事を思い出す。ちなみにリョーマはその時、菊丸に構われていたので大石の言葉を右から左へと流していた。

リョーマは誰も居ないテニスコートのを見ながらはぁと小さく溜息をつく。

(休みならもっと寝られたじゃん…)

だが愚痴っていても何か変わる訳ではない。

「…折角きたんだし壁打ちでもするかな〜」

「今日は部活は休みだぞ」

リョーマのぼやき声と重なるように後から声がかかる。

「!!」

よく知っているその声にリョーマは後を振り返る。

「…何で?」

そこには制服姿の手塚が立っていた。

「それはこっちの台詞だと思うが」

手塚はリョーマの質問に部活の時と変わらぬ固い口調で質問を返す。

瞳で問われてリョーマは手塚に仕方ないという口調で話した。

「今日部活休みなの忘れてたっス」

「大石が言ったと思ったんだが…」

「だから大石先輩の言ったことを忘れたの」

「昨日の今日でか?」

「そっス…エージ先輩が邪魔したから」

「そうか…」

淡々とした会話だがリョーマは内心ドキドキしていた。手塚と二人きりでこんなに会話をしたことは今まで一度もなかったから。

リョーマは赤くなっている顔を隠すように帽子を深く被り直す。

「………」

「………」

だがお互いが元からお喋りな性格ではないので会話が一端切れると無言が続いてしまう。

「……部長は何で学校にいるんスカ?」

何とか会話を続けようとリョーマは手塚に話しかける。

「生徒会の用事だ」

「ふ〜ん。休みの日なのに大変ですね」

「一応仕事だからな」

手塚の溜息と一緒に出た台詞にリョーマは思わず笑ってしまう。

「ープッ」

「何がおかしい?」

細かく肩を振るわせているリョーマに手塚は怪訝そうな顔をする。

「だ、って…部長なんかっ、会社で疲れ果てたサラリーマンみたいなんだもん」

クスクスと笑いながらリョーマは手塚を見ながら言う。

「俺はまだ14歳なんだが…」

「年じゃなくて部長の場合は雰囲気かな」

リョーマは笑いながら手塚に答える。当の手塚は複雑な顔を浮かべているだけだった。

「…部長のそんな顔初めて見たかも」

手塚の顔をまじまじと覗き込みながらリョーマは笑うのを忘れてポカンと見ていた。

「越前?」

ぼけ〜っと自分の顔を見ているリョーマの顔に手塚は自分の顔を近づける。

「〜っ!!」

途端リョーマはボンっと顔を真っ赤に染めながら手塚から顔を離す。

「?」

手塚はリョーマの行動に「どうした?」という様に見ている。

「あっ、あの…生徒会の方行かなくていいんっスか?」

リョーマはバクバクと鳴っている心臓を落ち着かせようと話を変える。

「あぁそうだな。もう時間か…」

手塚は左腕に巻いてある腕時計を見て時間を確認する。

「じゃ俺は…」

「よければ途中まで帰るか?今日は書類を先生に提出するだけだからな」

「え!?」

手塚の突然の誘いにリョーマは本気で驚いた。

「嫌か?」

「そんな事全然ないっス!俺待ってますから!」

そんなリョーマの答えに手塚は頷くと「終わったらここに来る」とだけ言うとそのまま校舎の方に向かって行った。

 

 

リョーマが制服に着替えて再びコートに戻ると手塚はフェンスに凭れていた。

「部長!」

リョーマが声と共にパタパタと手塚の方に走っていく。

「もう終わったんすか?」

そんなリョーマの行動に手塚は内心苦笑でいていた。

「あぁ。出して終わりだからな」

「ふ〜ん。じゃ、帰りましょ!」

「そうだな」

 

 

そうして二人は校門から出ていった。

「部長は毎日大変っすね」

「何がだ?」

「イロイロと」

「そうか?」

「そうっスよ」

他愛ない会話を繰り返しながら二人はお互いの家の分岐点まで一緒に帰ったのだった。



コメント

逃げます。勢いだけ。パット浮かんでさらっと書いてそれで完了…このサイトで一番一番多いパターン…勢い文章。







BGM 遠来未来様 「傍にいるよ」