++Birthday Night++
三月二十一日。世間ではこの日を「春分の日」という名の祝日だったりする。
春分の日というのは春の彼岸の中日に当たる日のことをいうらしい。
何で俺がそんなことを知っているかといえば今俺はテーブルの上で一冊の辞書を開いているからだったりするからだ。
ちなみにその日、三月二十一日は俺の誕生日。
急に意味を調べているのは宿題に近いものがある。そらも強制的で…とにかく今日中になんとか覚えないといけなかったりする。
真剣になっているのは、それが恋人が出した宿題だからだったりする。
一応第一の宿題はこれでクリア。以外と意味が短くて俺でもすぐに覚えられたし。
そもそもの発端は放課後の数学教論室で始まった。
日課になっている放課後の数学教論室で今日も俺は水都に犯られていた。
何度目かもう分からない程の絶頂を迎え、俺は軽く身支度を整えると、そのままぐったりとソファーに体を沈める。
毎度の事ながら水都の精力には付いていけない。実際俺より十歳は年上だけど。ジロっと十歳年上の恋人に目をやると、黙々とデスクで何かの書類を書き始めていた。
(何処にそんな体力が残ってんだ。コイツは・・・)
俺がいつもながら心の中で一人突っ込んでいると、背を向けたまま水都が俺に話しかけてきた。
「明日は確かお前の誕生日だったな。何処か行きたい所を決めておけ」
イキナリそんな事を言われて正直俺はメチャメチャ驚いたけどそれ以上に嬉しかったんだ。
水都が俺の誕生日をちゃんと知っていたということに。俺は女の子じゃないから別に誕生日だから特別に祝ってもらいたいとか思っていない。だから水都にも別に聞かれなかったので特に言っていなかった。
(だけど水都はちゃんと俺の誕生日を知ってたんだ)
思わず顔から笑みが漏れてしまう。
「行きたいところって言われてもなぁ」
いきなり言われても特にかねてから行ってみたい場所なんて全く思いつかない。
「今年は祝日が入って三連休だから泊まりも可能だぞ」
「・・・・・・さいっすか」
後姿だが絶対にニヤリと笑いながら話しているに違いない。
半ば呆れながら返答する俺。
「祝日だが、何の日かお前は知っているのか?」
「当ったり前じゃん!シュンブンノヒだろ?」
「ちゃんと漢字を使え。仮にも高校生だろうが」
水都ははぁ、とまるで聞かせる感じの溜息をついている。
「言えっていったのはそっちだろー」
そっちから聞いてきたのに態(わざ)とらしく溜息をつかれ、ムッとする。
「言ったのは私だがお前ももう少し勉強したらどうなんだ」
いかにも教師らしい科白(せりふ)に今度は俺が溜息をつく。
「別にその時が来たらするし・・・」
ふぁあと欠伸をしながら俺は眠い目を擦(こす)りながら水都の背を見る。
(つーか眠い・・・アイツは一体どこにそんな体力があるんだ?見た目は超インテリで運動なんかあんましなさそうなのに)
黙々仕事をこなしている水都を見ながら俺は眠ってしまった。
「ーら、そら」
誰かが俺の名前を呼んでいる。
「う〜もう少し・・・」
心地良い眠りにもう少しだけ浸っていたい。
「起きないならまた犯るぞ」
「!!」
ガバッっと俺は勢いよく起きあがる。
「何だ。もっと寝てていいぞ。寝たいんだろう?」 ニヤニヤしながら水都は俺をソファに押し倒す。
「だっ、だから起きただろっ!誰かさんのお陰ですっかり眠気が覚めましたっ」
負けじと俺も水都を上から退かす。さすがにもう1R犯られたら今度こそ俺は起きあがれない。
「早く上着を着ろ。帰るぞ」
「わかってるよ!」
教論室の窓からは星が見えている。どうやら大分寝てしまったらしい。
(って事は水都はこんなに遅くまで仕事してたのか?)
チラっと水都を見ると戸締まりのチェックをしている。
「先に廊下に出ていろ」
「…あぁ」
おとなしく俺が廊下に出ると少し経ってから水都も出てきた。カチャっと鍵が閉まる音が廊下に響く。
外に出ると暦の上では春といえどもまだまだ冷える。吐く息も少しだが白くなっている。
「寮の夕飯はとっくに過ぎているな。」
歩きながら水都が唐突に聞いてくる。
「マジで?」
「今九時になった所だ」
九時では寮の夕飯はもう終わっている。夕飯の時間以内に食べなければモチロン残っている筈はなくて。
そんな俺の様子を楽しそうに水都は見ている。
「何でもっと早く起こしてくれなかったんだよ!」
(そもそも水都がもっと早くに俺を起こしてくれればこんな事にならなかったのにさ)
ジロリと睨みながら俺が言うと、
「ちなみに三回起こしたがお前は全く起きなかったんだが。それでもお前は私が悪いとでもいうのか?」
「・・・俺が悪いです」
まさかそんな事があったなんて思ってもいなかった。
「夕飯は何が食べたい?」
水都が唐突に聞いてくる。
「食わせてくれんの?」
思わず立ち止まって水都を見る。
「あぁ」
「じゃ水都が作った物なら何でもいいや」
俺は密かに水都の作る料理が好きだったりする。凝り性のせいか結構美味(うま)い。俺も聞いたことの無い料理とかレパートリーも結構豊富だし。
「わかった。但し今日は私の家に泊まって行け。それと明日までに春分の日の意味を覚えておけ。それが夕飯の条件だ。」
「なんだよそれっ!横暴じゃんか!」
水都の条件に俺は抗議する。だって夕飯食べさせてもらうのに何で辞書で調べ物しなきゃいけないんだ?しかも泊まるって事はまた犯るのか?
「嫌だったらこのまま寮に帰っても構わないが」
ニヤリと笑いながら水都は俺を見る。
育ち盛りの俺に休日の朝の菓子パン強奪戦(笑)まで腹が持つなんて事はあり得ない事だ。
そうなれば俺にはもう水都の望む言葉を言う事しか残されていなかった。
「今日は泊まらせてもらいマス」
小さく諦めたように俺はその科白をはいた。
と、まぁこんな理由(わけ)で俺は水都のマンションにお泊まりになった。
毎週土曜は水都のマンションに泊まっているので日用品に至っては俺の分がきちんと用意してある為手ぶらできても全く問題なかったりする。
ちなみに夕飯は冷蔵庫のにある物を適当に使って作ったという中華料理だった。味は相変わらず俺の好みに合っていたため結局全部平らげてしまった。
食後、辞書でちゃんと調べていると、後片付けを終わらした水都が俺にカフェオレが入ったマグカップを渡しながら、俺の隣に座わる。
「ちゃんと調べたのか」
「アンタが自分で言ったんだろ。調べなければ夕飯食わせてくれないって脅して」
ほうと感心する水都を横目で見ながら俺はきちんと学習したことを水都に言った。
「それじゃあご褒美をやらないとな。明日一日お前が望む所に連れて行ってやる」
「へ?」
俺はマヌケな返事を返してしまう。いつも行き先は殆ど水都が決めていた為一日全部自分の好きにしていいという事は今までに一度もなかったから。
「明日はお前の誕生日だろう。一日行きたい所に連れて行ってやると言ったんだ。」
「マジで?」
俺は嬉しさを隠せないまま水都を見る。水都が丸一日俺の行きたい場所に付き合ってくれる事は初めてのことだったりする。
いつもは午前か午後のどちらかは必ず教師の仕事があるため丸一日空いているという日は滅多にない。
「どこか行きたい所はあるか?」
「え〜と・・・いきなり言われても」
(一日ずっと居られるのは嬉しいけどいきなり言われてもなぁ〜)
俺はうぅ〜んと腕組みをしながら考え始める。
「なら明日行きたい所が決まったら行くか?」
水都は俺の髪を軽く混ながら言う。
「そしたら時間遅くなっちゃうじゃん」
俺がそう言うとクスクスと笑い声が上から響いた。
「本当にお前は子供だな」
台詞はからかっているが、声がとても優しくて俺は怒るよりも水都の顔を思わずマジマジと見てしまう。
「どうした?私の顔に見とれているのか?」
「なっ、んなわけねーじゃん!ばっかじゃねーのアンタ」
半分当たっていたので俺は慌てて否定する。
「ほぉ。人を馬鹿呼ばわりするイケナイ生徒にはきちんとした躾が必要だな。」
キラリと眼鏡の奥の瞳が光って見えたのは絶対俺の気のせいじゃない(ハズ)
見事全く嬉しくない予感的中して俺はそのまま水都に、世間ではお姫様抱っこと呼ばれる横抱きをされてベットルームに運ばれていた。それはもうあっという間に。
もちろん俺も些細な反抗はした。本気でしたら多分最低でも休日の間ずっとベットにいるような生活が待っているのを体験済みで嫌という程味わった為できない。
ーードサッ
ベットにそのまま落とされた。
「イッテー」
ベットの上でもやはり衝撃はある。しかも水都の身長は180p以上あるので落下距離も結構あるわけで、特に腰の辺りが痛かった。
「もうちょっとさ落とす以外の方法にしてくんない?腰思いきり打ったんだけど・・・」
俺は腰をさすりながら水都を軽く睨むとそのまま唇を塞がれた。
話していた為そのまま唇の中に水都の舌が差し込まれる。歯列をなぞりそのまま俺の舌をキツく絡めて吸い取られると腰に甘い痺れが襲ってきた。
ほぼ毎日水都に慣らされている身体はキスだけでも敏感に感じてしまう。
「…ふぁ…ん…」
ピチャっという音と同時に水都の舌が口内から出ていく。その時俺の舌先と水都の舌先に唾液の糸が引かれていて俺は頬恥ずかしくなって俯く。
「どうした?」
俺の顎を軽く持ち上げて水都は顔を覗き込んでくる。本当はわかっている筈なのに態とらしく聞いてくる。。その証拠に目が完全に笑っている。
「何でもない」
ムカツいて俺はプイっと強引にそっぽを向く。
(このまま無視してやる)
だが俺のその決意は次の瞬間に見事に砕けた。
「そんな態度を取るなんて…どうやらお仕置きされたいみたいだな」
ニヤリと口の端をつり上げながら水都が耳元に囁いた。例えるなら悪魔のささやき。それも根性がもの凄い捻くれた。
「俺っ…別にお仕置きなんていらないデス!」
直ぐさま水都の方に向き直りアハハと乾いた笑顔を振りまく。
水都のお仕置きは拷問に近いのだ。それはもう酷い時は1回もイカせてくれなかったり、学校で1日中バイブ入れられたまま授業受けさせられたりとか、思い出したらキリがない。
とにかくお仕置きは勘弁してもらいと必死に目で訴える。が、どうやら水都には通じなかったらしい。その証拠に…
「相変わらずお前は私の嗜虐心を煽るのが得意だな。ますます苛めてやりたくなる…」
俺ををベットに押し倒しながらそんな事を言ってきた。
「何言って…んっ」
反抗するしようと声を上げた途端、水都が喉に噛みつくようなキスを仕掛けてくる。そのまま俺の耳朶(じだ)にペロっと舌で舐めるると今度は耳の中まで犯される。ピチャピチャと濡れた水音が鼓膜にダイレクトに響いて俺の意志はそっちにいってしまう。耳と同時に胸の飾りを軽く摘まれるとビクンと身体が勝手に反応してしまう。
「相変わらず感じやすい身体だな」
水都は俺の反応に気をよくしたみたいだ。その証拠に今度は俺の右側の突起を舌先でなぞるように舐める。同時に空いている左手でもう片方の突起を捏ねる。
「ひゃ…ぁ…っ」
胸をいじられているだけで俺は悔しいけど感じすぎて段々と意識が朦朧(もうろう)としてくる。そのまま水都に服を脱がされるが俺はなすがままになっていた。というより身体を撫でたりしながら器用に服を脱がしていく水都の方が異常だとだと思う。いつもどんな体制だろうと水都は俺の服をあっという間に剥がしてしまうのだ。そんな事を思っていたら突如水都が俺右腿を持ち上げる。
「イタ…っ」
胸に付く位曲げられて腿の付け根が痛い。身体は固い方じゃないけど、流石に片足だけ勢いよく持ち上げられればツライ。
「いい眺めだな」
水都の台詞に羞恥で顔が赤くなる。
今の俺の格好は自身もそしていつも水都を受け入れている場所まで全部丸見えだった。
「何だ見られるだけで感じているのか?少し勃ってきたぞ」
「なっ!」
水都の言うとおり俺のモノはほんの少しだが勃ち上がり始めていた。
「視線だけでお前が射精できるかこのまま試してみるか?」
そう言いながら、水都は俺のモノをじっと見つめる。
「ヤメロよっ」
俺は本気で嫌で止めてもらいたいのに水都はそのまま視線を一向に外そうとはしない。そして顔を近づけて先端に軽く息を吹きかけられる。
「ヒッ…」
途端、俺のモノは完全に勃ち上がってしまった。
「なんだもう勃ち上がったのか…早いな」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら水都は俺の先端を親指の背でクリクリと弄ぶ。
「ほら先端が少し滲んできたぞ」
言われるのと同時にクチュクチュという音が俺の耳に入ってくる。だが水都は先端をさわる以外のことをしない水都に不信感を覚える。
「…もしかして水都何か怒ってる?」
俺は苦しい体勢の中なんとか水都に話しかける。
「気付くのが遅いな」
水都はヤレヤレといいながら、今度は両手を使って俺の脚を上げる。
「〜っつ!」
先程よりも恥部を全部さらけ出す格好にされて俺は足をバタつかせて抵抗をする。
「おいっ、水都!」
「言っただろうお仕置きだと。おとなしく諦めろ」
水都は楽しそうに目を細ながら、舌で俺の入り口に舌を這わす。
「ひっ…やめ…っ」
厚い舌がグイグイと入り口を広げていく。何とも言えないぞわぞわとした感覚に俺は無意識のうちに腰が動いてしまう。
「はぁ…っ、ぁ…」
「誘うのが大分上手くなったな」
そんな俺の痴態に満足そうな笑みを水都は浮かべながら水都は舌を抜き出すと、自身を取り出し、後に一気に挿入してきた。
「あぁぁぁぁー」
熱い杭が俺の中にもの凄い圧迫感と共に入ってきた。何度してもこの最初だけはいつまでたっても慣れないのだ。俺が呼吸を整える間もなく水都が腰を使い始める。
「やぁぁ…ちょっ……あぁっ」
水都が腰をつかう度に内壁が擦れて何とも言い難い感覚が全身を覆ってくる。
「後だけでもうココはグチョグチョになっているぞ」
そう言いながら水都は俺のモノを擦り上げる。
「もぉ…ック…」
イこうとした瞬間、水都は俺の根本を指で防ぎ止める。
「やだぁ…なんでっ」
俺は体の中で荒れ狂う熱を早くどうにかして吐き出したかったのに、水都がそれを許さない。先端のギリギリまで自身を出し、勢いよく奥まで突き上げられて俺は目の前がチカチカするような感覚に襲われる。
「ねが…っ、もっ…ムリ…」
自分の中の熱を出したくて空は水都に懇願する。
「空」
水都は空の名前を呼ぶと、激しく腰を打ち付け、空の根本を戒めていた指を外す。その途端空は勢いよく欲望を吐き出した。と同時に水都も空の中で己の欲望を注いだ。
「ツカレタ〜」
ベットの中で空はダウンしていた。結局あの後4回付き合わされたのだ。
(いつもながら何でアイツはあんなに元気なんだ?)
自分の方が全然若いはずなのに、先に音を上げるのは必ず自分だったりする。そんな事を考えてたら水都が部屋に戻ってきた。
俺は早速文句の1つ位言いたくて、だるい腰を頑張って持ち上げる。
「あのな〜……」
文句を言おうと思った瞬間、目の前にキレイにラピングされた小さな小箱が差し出された。
「?」
俺は首を傾げると水都はコホンと軽い咳払いをして小さな声で「受け取れ」と行ってきた。俺はそのまま箱を開けるとそこにはシンプルなシルバーリングが入っていた。
「…コレ」
「誕生日おめでとう。空」
「〜っ」
まさかの水都のプレゼントと言葉で俺は驚きを隠せない。プレゼントなんてもらえるとも思ってなかったから。
「本当は十二時ピッタリに祝いたかったのだが……っ」
水都の話している途だったが、俺は嬉しくて思わず首に抱きつく。
「すっげー嬉しい。ありがとな水都」
「お前に喜んでもらえて良かった」
水都も俺の背中を優しく抱きしめ返す。
そしてどちらからともなく俺達は触れるだけの優しいキスをしたー。
結局俺の誕生日は水都のマンションで過ごした。
だって水都の家で一緒に一日過ごす方がもっと水都と一緒にいられるような気がしたから。
それともう1つ、昨日のせいで俺は少し腰を痛めてしまった。なのに水都の方は相変わらず体力&精力がありまくりで連休中俺はベッドの上から全く動けなかったからだったりする(汗)
ちなみに、プレゼントで貰った指輪はちゃんとチェーンに通して今俺の胸に下がっているのだった。
コメント
発掘作品第2弾!第1はテニプリなので(苦笑)
去年のハルコミに出したコピー本です。実は表紙の枚数が足りなくてあまり発行できない上、ハルコミ限定だったのでかなり少ない人数の方のみが読んだと思われるお話。結構前なので出しても平気かな?と思いまして。
かなり季節はずれのネタですみません(汗)
水空でラブラブです!恋人設定!!誕生日だから鬼畜はやめようと頑張って書いたのを思い出します。ラブラブなので壁紙も初めてのピンクだし(笑)
取りあえず修正を一部しました。本当に一部だから誤字脱字がわんさかありますね〜(投げやり)
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