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「俺ももっと背があれば…」

リョーマが部活中にそんな事を呟く。

「にゃに?おチビ背が高くなりたいの?」

直ぐさま菊丸がリョーマの後をガバッと乗っかかるように抱きつく。

「そうっス…先輩、重いからどいてクダサイ」

リョーマは返事をしながら菊丸を背中の上から退かそうとする。

「いやにゃ〜おチビはおチビだから可愛いのに大きくなったらあんまり可愛くなくなっちゃうにゃ」

「何スカそれ…」

菊丸の分かるような分からないその発言にリョーマは溜息をつく。

「で、越前は何で大きくなりたいの?」

リョーマと菊丸の後から3人目の声が聞こえてきた。

「不二〜v」

菊丸は名前を呼ぶのと同時にリョーマの背中から離れると今度は不二をめがけてダイブした。不二は自分よりも身長の高い菊丸を普通に受け止めながらリョーマの方を見る。

「不二先輩、エージ先輩にいい加減俺に抱きつくのやめてもらうよう言ってくれません?」

リョーマはまるで飼い主に甘えているような菊丸の姿を見ながら不二に言う。

「ん〜でも越前は英二のお気に入りだからちょっと難しいなぁ」

ニコニコと人好きの笑顔で“無理”と返されてリョーマは二度目の溜息をつく。

「で、越前は身長が欲しいんだ?」

不二は先程からの自分たちの会話が聞いていたらしい。笑顔のままリョーマの方に向かってくる(勿論背中に巨大な猫を楽々とぶら下げて)

「俺としてはこのサイズが1番いいと思うけど」

「そりゃ不二先輩の身長なら151pでも問題ないんだと思うけど」

「さらりとグサっとくる事言うね」

「性分ですから」

「何か段々性格似てきてない?」

誰にとはリョーマは言わずただ口の端に笑みを浮かべる。

「そうっスか?」

普通の会話だが所々微妙な棘が刺さっている会話に他の部員達は誰も近寄らない。というか近寄れなかった。

「じゃぁ本人が来たから言ってみれば?」

「何を?」

「身長下さいって」

「?」

不二の台詞にリョーマはきょとんとする。

(一体何言ってんだ?この人…)

「手塚ならその悩みもきっと解消してくれると思うよ」

「はぁ」

「じゃ頑張ってねv」

不二は全く持って意味深な台詞をはくと、リョーマの背中を力一杯押す。

「うわっ!」

押されてぐらりと前のめりに転ぶ…はずだったが誰かが自分の躰を支えてくれた。

「全く。目が離せないな」

頭上から聞こえたのは一番大好きな人の声だった。

「国光っ!」

リョーマはパッと顔をげるとそこに少し困った顔をした恋人であるテニス部部長の手塚国光がいた。

「…越前、一応部活中は「部長」と呼約束だぞ」

リョーマを立たせると、手塚は少し厳しい口調で言う。

「ごめんなさい」

素直に謝るリョーマに手塚は少しだけ笑うとリョーマの頭を帽子の上から撫でる。

「…ねぇ」

リョーマは手塚を見上げる。

「ん?」

「あのさー俺身長欲しい。部長なら何とかしてくれる?」

「は?」

突然のリョーマの台詞に手塚はキョトンとする。

「だから身長が欲しいの!」

リョーマは少し焦れたように手塚に詰め寄る(とは言っても端から見れば見上げているのだがすっかり)

「…何で身長が欲しいんだ?」

話の内容が全くわからないので手塚はリョーマにまず事の発端から聞き出そうとする。毎度の事ながら恋人は話の要点だけしか言わないのだ。

「んとね、不二先輩がくに…じゃなくて部長ならどうにかしてくれるって」

「そうか…それでリョーマは何でそんなに身長が急に欲しくなったんだ?昨日まではそんな事言ってなかっただろう?」

確か昨日の帰りまではそんな事全く口にしなかったのだ。可愛い恋人は思いついたら即行動なので身長云々はきっと今日思った事だろうと手塚は考える。

「だって……、する時とか…」

「何だ?」

小さな声でリョーマがボソボソと呟く。真正面にいる手塚にさえ微かにしか聞こえない小声。

「だから…、キス、するときとか…国光大変そうだし…腰…」

「……」

「だから身長がもうちょっと俺にあったら国光屈まなくてもいいかな〜って思ったの」

「リョーマ」

手塚はリョーマの躰ををひょいと抱き上げると膝の間に腕を入れて対面するように抱き上げた。

「こうすれば大丈夫か?」

手塚は軽く笑いながらリョーマの顔を覗く。

「俺としては今のお前の身長の方がいいんだがな」

「何で?」

リョーマは頬を紅潮させながら手塚を見る。

「大きくなったら流石にこの体勢はキツイな。リョーマを抱き上げる事ができなくなる」「そうなの?」

「だから俺には何もできないんだ。すまない」

「ううん!俺このままでいい!だってそうすれば国光に抱っこしてもらえるんだもん♪」

「そうか」

リョーマは満面の笑みを浮かべながら手塚を見る。手塚も内心では丸く収まって良かったと思いながら、可愛い恋人の可愛らしい台詞が聞こえてとっても満足だった。

 

 

 

そして毎度の事ながら部活終了時間までこのバカップルを止める者は誰一人現れなかった。



大変お待たせしました!本当に遅くなりすぎですね…。しかもこんな内容ですみません(汗)
ラブラブとありましたので頑張ってはみたのですがあまりラブラブではないかもです。
リクエスト本当にありがとうございました。こんなのでよければどうぞもらてやって下さい。