AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

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うーん・・・・・・」


「どうしたの、おチビ?」


 部活の休憩時間、リョーマは木に凭れ掛かり必死で何かを考えている。


「ねぇ、おチビってば!!」


 あまりに必死で考えているせいか、菊丸の声にも気付かなかったので、二度目は耳元で大きく叫んだ。


「あれ・・・菊丸先輩、どうしたんスか?」


「どうしたんスかじゃないよ、おチビ。そーんな眉間に皺寄せて考え事してたら、誰かさんみたいになっちゃうにゃ」


 菊丸は今此処に居ない人物の真似をし、『グラウンド10周!!』とか言ってみたりしている。







「・・・誰かさんとは一体誰の事だ、菊丸?」


「にゃ!?て、手塚!?」


 背後から矢のように突き刺さる手塚の声に、菊丸は一気に肝が冷えた。



「もう休憩は終わりだ。これから練習試合を行うから、さっさとAコートに入るんだ」


「分かったにゃ・・・」


 そう言って菊丸が去っていくと、手塚は部長の顔から恋人の顔になり、リョーマの隣に腰を下ろした。












「一体、何をそんなに真剣に考えているんだ、リョーマ?」


「ぶ、部長・・・」


 リョーマが顔を上げると、其処には少し寂しそうな手塚の瞳があった。


「何かしてあげたくとも、それが分からなければ俺はどうする事も出来ない。無理にとは言わないが、話してくれないかリョーマ?」







 手塚のその言葉にリョーマは戸惑いながらも口を開いた・・・。


「俺・・・、ずっと考えてた。国光から何時も色んなものを貰ってるのに、俺・・・何も国光にしてあげられてないなって思って。だから・・・、何をしてあげたら良いのかずっと考えてた」


 手塚から何時も沢山のものを貰っている。


 勿論、形あるものという訳ではなく、心の安らぎ・・・そして沢山の愛情。手塚はあまり言葉をくれないかわりに、行動で示してくれた。それによって自分の心は何時も満たされていった・・・。



 だが、自分はそれに対して何もしてあげられてないのではと最近思うようになっていた。



 そんなリョーマの告白に手塚は微笑を浮かべると、腕を伸ばし、リョーマを優しく包み込んだ。








「バカだな、リョーマ・・・。お前は何もしなくて良いんだ。俺は何時もお前から沢山のものを貰っている。それこそ・・・貰いすぎなぐらいだ」


「でも!!」


 それじゃ俺が・・・と言い掛けようとしたリョーマの言葉は、手塚のキスによって飲み込まれた。







「俺は・・・お前が傍に居てくれればそれで良い。それが俺にとって一番してほしい事だ」


「く、国光・・・・・・」




「俺の願い・・・・叶えてくれるかリョーマ?」


 手塚はリョーマの頬に手を添えて、真っ直ぐに自分の方を見させた。


 ゆるぎない瞳、決して目を離せない・・・。


 リョーマは頬を上気させながら、


「うん・・・・・・」


 と、一言そう呟いた。




 そして二人はゆっくりとキスを交わした。












 たとえ貴方の為に俺が出来る事が少なくても、俺の出来る限りの事で貴方に尽くします。


 明日、二人が生きてる保証だって無い。


 だから、その限られた時間の中で、俺は貴方の傍に居ます。






 それが、貴方の一番望んだ事なのだから・・・・・・。











 俺が傍に居てくれる事が良いって言ってくれてありがとうね、国光・・・・・・。




コメント
鏡月ミナト様のサイトで一周年記念で頂いてきたフリー小説ですv以前からこちらのサイト様にちょくちょく伺っていて発見しました!ご本人も心良く承諾してくださったので載せました♪もう可愛いリョーマさんに私の頬はニヤケっぱなしです(笑)

境月様のサイトは当サイトのリンクページから行けます。