AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

「バレンタインデー・kiss」

 

 

それは、お昼の校内放送から始まった。

ピンポンパンポーン・・・・

『2年の出席番号26番、羽柴空。』

「ぶはっっ!!・・・ゴホゴホッ!」

「うわっ!何やってんだよ、羽柴!」

俺は、その呼び出しに思わず飲んでいたコーヒー牛乳をぶちまけていた。

こっ、この声は・・・てか出席番号で呼ぶか!?普通!

『至急、数学教論室に来るように。3分以内だ。間に合わなかった

場合は・・・分かってるな。』

何か思い出し笑いでもしたかのような、フフフッ・・・という不気味な

笑いとともに放送は途切れた。

ゾゾッ。なっ、なんちゅう放送流してんだよっ!

「今の声って、水都先生?空、また居眠りでもしたの?」

祭が呆れたような顔を俺に向けて言った。

「ね、寝てねーよっ!毎回そんな危ないことするかってーの!」

そう。水都の授業で寝ようものなら、呼び出されて説教どころか

とんでもない目にあわされる・・・とは分かってるのにナゼか毎回居眠りしちまう

俺だけど、今日は頑張って乗り切ったはずなのに。なんで呼び出されんだよっ。

どんなに頭の中を巡らせても、呼び出されるような理由が見つからない。

「どーでもいいけど、3分以内って言ってなかった?教室ならまだしも、ここ

食堂だし間に合わないんじゃない?」

藤守の言葉にハッとして、我にかえる。やばいっ!!

「じゃあ、わりぃ!俺、行ってくるな!」

俺は、藤守と祭に一言そう言って

勢いよく音をたてて椅子から立ち上がると、猛ダッシュで食堂を後にした。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「はぁ、はぁ・・・っな、なんとか、間に合った。」

くっそぉ〜。食ったばっかで、思いっきりダッシュなんてさせるなよなぁ。

腹痛てぇ・・・と、そんなこと考えてる場合じゃねぇっ!

乱れる呼吸を整えながらも、なんとか時間内に数学教論室に辿りついた俺は

意を決して、扉を開けようと手を掛け・・・・

ガラッーーーー

「えっ!?−っうわっっ!!」

勝手に扉が開いたかと思えば、腕をつかまれ、そのまま勢いよく部屋の中へと引っ張られた。

いつのまにか、水都の顔が目の前にあって-----

「廊下は、走るなと教えなかったか?羽柴。」

水都はそう言うと、そのまま俺を勢いよく、近くにあった椅子にそのまま押し付けた。

「−っ!んだよっ!3分以内なんて走らなくちゃ間に合うわけないだろっ!?

今日は、食堂で昼飯食ってたんだし。」

俺がそういうと、水都はにやりと笑ってスーツのポケットから何かを取り出した。

「3分25秒。どちらにしても、間に合わなかったな。遅刻だ。」

そう言って、ストップウォッチを俺に向けて見せる。

ってかワザワザんなもんで、きっちり計ってんじゃねーよっ!相変わらず嫌味なヤローだな!

「まあ、いい。お仕置きは、後の楽しみにとっておくとして・・・だ。」

って、結局されんのかよっ!?

「−っ、冗談じゃ・・・」

「羽柴・・・・」

俺の言葉を遮って、水都は名前を呼んだ。しかも・・・真っ直ぐに俺を見つめてくる。

その目は、真剣そのもので何か・・・熱いものすら感じる。

みな・・と?その熱い視線に、不覚にもドキドキしている自分がいた。それもそのはず。

最近、水都は授業中でも時々俺の方を見てはそういう目を向けてくることに

俺は気づいていたから。

「今日は、何の日か知っているだろうな?」

「・・・へっ?」

いきなりな水都の質問に、俺は間抜けな声を上げてしまった。

何の日かって・・・今日はなんかあったっけ?ここで”分からない”と答えてしまったら

更なるお仕置きをされると思った俺は、真剣に考え始めた。

水都・・・兄ちゃんの誕生日は8月だし。

今は2月だろ?2月といえば-------

「分かった!節分!・・・っイタッ!」

俺がそう答えたとたん、いつのまにか手にしていた指示棒で俺の頭を叩いた。

「ってぇ〜。なんだよ!?何もいきなり叩くことっ!」

「お前は、バカかっ!いや、まぁ・・・バカな子ほど可愛いとはこのことだが。

節分は2月3日だ。今日は、14日だろう?」

あ・・れ?そうだっけか?

俺の答えに呆れた水都は、自分の机に向かっていき、何かを手にして戻って来た。

−って・・・紙袋?

水都はおもむろに、それを俺の前で逆さにした。

すると中からドサドサといくつもの・・・プレゼントらしきものが出てきた。

「これが、答えだ。ちなみに中身はチョコレート。」

「あっ!バレンタインデー!!」

俺の答えに、やれやれといった表情で水都は、再び口を開く。

「で?羽柴。お前は用意していないのか?」

・・・はい?

それってもしかして・・・俺が水都にチョコを用意していないのかとそういうことかよ?

だいたい、バレンタインって女が男にチョコ渡す日じゃねーのか!?

いやいや、そんなことよりも・・・なんで俺が水都なんかにチョコをやらなきゃ

ならねーんだよっ!?うん。そうだよっ!

「な、なんで俺が、んなもん用意しなくちゃいけねーんだよ!?

そんだけ大量にチョコ貰ってんだから十分だろっ?」

----そう・・・だよ。相手には不自由してないくせに。

そう思った瞬間、なんだか胸が締め付けられるような感覚がした。・・・あれ?

「なんだ。ヤキモチか?可愛い奴だ。」

水都は腰を屈めて俺の耳もとでこう囁いた。

んぎゃっ!その低音で囁くのやめろって!だいたいなんで俺が水都に、ヤキモチなんか-----

「しかし、侵害だな。私がお前以外の奴から、チョコなど受け取るはずがないだろう?

これは、全部お前宛てのチョコだ。」

・・・・・はい?

「今朝、お前の下駄箱、そして机の中に大量に入っていたからな。全部回収した。

まったく、油断も隙もあったもんじゃないな。」

「ひ、人のもん勝手に回収なんてしてんじゃねーよっ!」

つーか、ここって男子校だろ?俺宛てにチョコなんて、普通ありえないんじゃ・・・

てことは、相手はもしかしなくても-----

「お前は、本当に男受けがいいな。」

やっぱり男からかよっ!う、嬉しくねぇ。(涙)

「心配するな。コレは、私が処分しておいてやる。・・ーっと、そろそろ大丈夫か。」

水都は、腕時計で時間を確認するとおもむろに冷蔵庫から何かを取り出して来た。

つーか数学教論室に冷蔵庫なんてあったのかよ。(汗)

「急いで作ったから、ラッピングなんぞする暇もなかったが・・・」

そう言って銀のトレーを俺に差し出す。そこにのっていたのは------

俺は・・・今までで最高に凄いものを見ちまったような気がして、一瞬凍りついちまった。

---ま、まて。まてよっ!?ーっ、コレはどう見ても・・・

俺にはチョコレートにしか見えないんだけどっ!!

しかも、ハート型っ!?・・・あ、ありえねぇっ!今日は、厄日か?その上・・・・

「水都・・・。しかも今”急いで作った”って言わなかったか?まさかとは思うけど・・・さ?」

「家のキッチンは、七海がいて使えないからな。今朝、調理室で-----」

「そういうことじゃなくてっ!つまり、このハート型チョコは・・・み、水都の〜・・・」

俺が半ばうろたえながらも、水都に問いただすと水都はにやりと笑って

眼鏡を中指で押し上げながら、さも当然という感じで答えた。

「”手作りチョコ”だ。本命のお前に渡すんだ。本命は手作りでなければいけないのだろう?」

ーっ、こっ怖ぇぇっ!!い、一体どういう思考してんだよ。別に手作りじゃなきゃいけないって

決まりはねーだろ!?こ、こいつの行動がまったくもって読めねぇっ!

俺が、ぐるぐると頭の中で葛藤していると水都はチョコを一欠割り、俺の顎を上にあげる。

「そういうわけだ。口を開けろ。」

め、命令かよっ!?てかもし、これを口にしちまったら最後。もう水都の強烈な愛情(?)から

逃れられないんじゃねーかと思った俺は、口をムッと閉じて絶対に開けなかった。

「フッ。あいかわらず、躾というものがなっていないようだな。主人の言うことは聞くものだぞ。」

そう言って水都は、勢いよく俺を椅子から立たせ、そのまま腰を抱いて自分に引き寄せた。

「ーっ!いっ、いきなりなにすんだよ!?てか、はなっ・・・んっ、むっ・・。」

抗議の声を上げる間もなく、俺はそのまま水都に強引に唇を奪われる。

「んんっっ・・・」

次第に深くなっていく口付けに俺は、抵抗しようにもビクともしなくて

水都のスーツの袖を強く握るだけで精一杯だった。

ん?な・・・んか口の中に・・・

深くなる口付けとともに何かが口の中に入ってくる。それと同時に水都の舌が

容赦なく俺の口内をまさぐるとしだいにそれが溶け出して----って、あっ甘っ。

ち、チョコレートかよっ!?

それに気づいた俺は更なる抵抗を試みたけど・・・それよりも、どんどん濃厚になるキスの

気持ちよさにしだいに、力が抜けていくのが分かる。

「んんっ、ふぁ・・・んっ・・・」

震える場所ばかりを舌でくすぐってくる水都に、俺も異常なくらいに感じ、反応しちまう。

やべぇ・・・やっぱこいつ、キス上手すぎ・・・るっ・・・。

口の中のチョコが全部溶けきった頃、やっと水都は俺から唇を離した。

そして、まだキスの余韻に浸って、ポ〜っとなっている俺を楽しそうに見つめながら

俺の口端に付いたチョコを、ぺろっと舌で舐め取る。

「しっかり、食べたな。でも、やっぱりお前の口の中はチョコよりも甘い・・・な。」

「−っ!な、な、何言って・・・ってかいきなりなんちゅーことすんだよっ!?」

水都の言葉にやっと正気に戻った俺が反論すると、水都が呆れたようにため息をついた。

「いいかげん、認めてしまえば楽になるものを・・・」

え?何を認めるって?

「ーっんぁっ!!」

いきなり下半身を撫でられて、キスで敏感になった俺は思いっきり反応しちまった。

「好きでもない男に触られて、こんなに感じるのか?お前の体は・・・。

だとしたら、ずいぶんと淫乱な体だな?さしずめ、このチョコはお前を抱かせてくれた礼・・・

だったりしてな。」

「なっ!・・・ち、違うっっ!!」

な、なんでっ!なんでそんなこと言うんだよっ!?他の奴らには何言われても我慢できる。

けど・・・けど水都にそんなこと言われると------胸が締め付けられるくらい・・・痛い。

そう思ったら、後から後から涙が零れて止まらなかった。

ーっ・・・なさけねぇ・・・。認めたくねぇけど、俺もしかして水都のこと・・・・

「・・・・空っ!」

水都は、いきなり俺の名前を呼ぶと強く俺を抱きしめた。

「みっ、みな・・・と?」

俺は、ビックリして涙も止まってしまった。それに・・・今、俺のこと”空”って---。

「すまない。どうも私は・・・お前を見てしまうと、苛めて泣かせてやりたくなる

衝動に駆られる。本当にお前はどうしてそんなに・・・俺の心をかき乱すんだ。

もう・・・私が私ではなくなる------」

そう言って、更に強く抱きしめる腕。

い、苛めて泣かせるっちゅーのはどうかと。(汗)

まあ、小さい子は・・・好きな子を苛めて泣かせたがるっていうけど・・・

俺は、なんだか---水都が可愛く思えてきちまって、そのまま背中をポンポンと叩いてやった。

水都は、時々・・・本当に時々なんだけど、妙に幼く見える時がある。

やっぱそこは、元は兄ちゃんだからかなぁ・・・と実感する。

同じようで違う・・・でも俺にとってはやっぱり水都も兄ちゃんも大切な俺の------

ん?なんだか・・・下のほうでカチャカチャと音がーーーって、

「ど、ドサクサに紛れて何やってんだよっ!?水都っ!」

見ると、水都が片手で器用に俺のズボンのベルトを外していやがった。

「どうやらお前は、口よりも体の方が正直らしいからな。この体に直接聞くしかないだろう?

私をどう思っているのかを・・・な?」

ーっ!「な?」・・・って!

もう俺の気持ちなんて確認するまでもなく、気づいてるくせにっ!////

「愛してる・・・空。お前は、もう私のものだ。」

”私だけを見ていればいい”そう耳元で囁かれて全身に快感が走った。

そして、俺はそのまま・・・流されるままに水都に、抱かれた・・・。(敗北)

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「なあ、どうでもいいけど・・・その・・授業中に俺のことジロジロ見るのは、やめろよな?」

俺が、そう注意を促すと水都は真剣な目でこちらを見る。

「・・・なぜだ?だいたい、誘うような目をするお前も悪い。」

「んなっ!?お、おれがいつ誘うよな目なんてしたんだよっ!?」

「私と目が合うたびに、顔を赤くしては涙目になって目を伏せていただろう?」

ーっう、うぎゃぁぁぁぁぁ!!///////

「う、ウソだっ!俺、そんな目なんてしてないっ!」

俺が、必死に反論すると水都はヤレヤレと言った感じでため息をつく。

「本当だ。もう誘っているとしか思えないぞ?アレは。まったく・・・。

おかげで要らんライバルまで増やす羽目になる。」

そう言って水都は、俺が貰った(ハズ)の男子生徒からのチョコに目をやる。

----え〜っと・・・。

「そ、それって・・・自分から墓穴を掘っていた・・ってこと・・なのか?」

くっそぉ〜・・・。情けないやら悲しいやらで、顔を合わせられない俺は

顔を赤くして、水都から目を逸らす。

「そういう顔は今後、私と2人っきりの時にすること。いいな?」

「〜ううっ・・・だったらもう授業中に俺のこと見んなよっ!?」

「−・・・それは、無理な話だな。」

なっ!?

「お前は、いちいち可愛いすぎる・・・」

そう言って笑いながら水都は、俺に軽くキスをした。

ーっ!お、男に”可愛い”なんて言うなぁぁ!!//////

「ホワイトデー・・・お返し、楽しみにしてるぞ。お金はなくとも心配無用だ。

お前のその身一つをくれればいい。-----覚悟するんだな。私の・・・空。」

ふふふ・・・という水都の不気味な笑いにイヤな予感を感じながらも

俺も一緒に半ば、引きつりながらも笑顔で返すしかなかった。

 

 

それからというもの、水都のセクハラまがいな行動は日を追うごとにエスカレートしていった。

数学教論室に呼び出される回数も多くなり・・・周りからは、妙なウワサを立てられるし・・・。

(いや、確かにそうなんだけど////)場所を選ばず、ドコでもキスを迫るようになった上

いつも水都に見られていて----監視されるような日々が続いている・・・・。

・・・俺、選択肢間違えたんじゃないだろうか・・・(滝汗)

 

 

あいつの愛情は激しすぎて怖いっっっ!!

 

でも、そんなところも好き----だからしょうがない・・・のか?////

 

 

 

 

 

 

 

 

秋月香夜様のコメント

 

フリー小説、第2弾!(笑)バレンタインデーな初、水都×空です〜。

しかし、こういう行事(?)もの小説はキツイものがあります。いえ、もうバレンタインデー当日ギリギリUPでした(汗)
時間ない割りに無駄に長いのは・・・いつものことです。
今回は、初のカプな上、初の・・・高校生バージョンな空君でした。(自分でも気づかんかった)
しかし・・・水都がかなり・・壊れてます(爆)かなりな”空バカ”ですね。

フリーはナゼか、ギャグに走ってしまう傾向が・・・。(あわわ)

水都を書くのは、難しいっ!(涙)気を抜くと兄ちゃんに戻りかねないんですよ。
いちよう空は、兄ちゃんも好き・・・らしい。(水空なのに)しっかし、このタイトル・・・国生○ゆりじゃあるまいし(爆)

急いで書くとこんなもんです。(いや、同じか)

 

 

 

 

コメント

秋月香夜さんのサイトでフリーだったので貰ってきてしまいました!しかもバレンタインという何ともオイシイお話!!
水都先生の手作りチョコというのが私の萌え心をもの凄く捉えられてしまいました(キャv)
おまけに二人で食べ合ってる所とか〜本当、水空好きには堪らないお話をフリーにして下さった香夜さん有り難うございます♪
お話自体がスゥィートで私までとろけそうです(寒っ)

これからも水都さんの激しすぎる愛情を受けながら空クンはどんどんと男受けがよくなるのでしょうね…
本当、男性ウケ良い主人公ですし(笑)

香夜さん、本当に素敵なお話を有り難うございましたv