兄弟バトル★
兄ちゃんが戻ってきて初めてのお正月。
毎回兄ちゃんのマンションで藤守や七海ちゃん達とお正月を過してたんだけど
今回は綾野ちゃんの我儘で綾野ちゃん家で過す事になった。
勿論、兄ちゃんや奏司さんも一緒。
七海ちゃんや藤守は用事があって来れないらしい。
最近オレは、料理が趣味だったりする。だから今回のおせち料理もオレが担当。
そのせいかよく綾野ちゃん家でハウスキーパーさせられたりしていた。
「空まま〜♪早くこっちに来て私と一緒に飲もうよ〜vv」
キッチンでお雑煮を作ってるオレに陽気な綾野ちゃんの声がする。
綾野ちゃんは香野くんとチビが居るとオレの事を『空まま』と言ってからかう。
何度もやめろと言ってもやめてくれないから…最近は呼びたいようにさせているんだけど…。
「綾野兄!!空はお前の嫁じゃねーんだからそう呼ぶなよな!!」
「そうですね。いくら香野くんの母親代わりだとしても、兄さんのお嫁さんになった訳ではないのですからね。」
そんな事を思ってると兄ちゃんが綾野ちゃんに絡む声が聞えた。
そして、兄ちゃんの意見んに頷く様な感じで奏司さんの声も聞える。
「香野くんは私の大事な息子なんだよ?その香野くんが空くんがママじゃないと嫌だって言うし。それに私も空くんの事を愛しているんだからいいじゃないか〜」
2人の言葉に綾野ちゃんが何気なく問題発言している。
以前も桃くんを使ってプロポーズみたいなコトを言ってたけど…でも、桃くん無しで『愛してる』
って言葉は初めてだったからオレは少し戸惑った。
「空は綾野の事愛してるって言ったのかよ!」
「言わなくても解るよvv私は空ままの考えてる事は全てわかるんだから〜」
「ふざけるのはやめて下さい。綾野兄さん」
綾野ちゃんの自身溢れる言葉に奏司さんが深く溜息を付く。
つか…綾野ちゃん…オレの考えてる事…解るのか??
「解るよ〜。私と空ままは夫婦なんだから。ねvvvそーだよね!空くん!!」
「空!!この際ハッキリ言ってやれ!!」
キッチンに向かって2人が尋ねてくる。
オレはお雑煮を運びながら深い溜息を付いた。
別に綾野ちゃんの事は嫌いでは無い。
でもさ…これって『好き』って言うのかはオレには解らない。
まぁ、キスとかされたけど////
でも、嫌じゃなかったし…これって…やっぱり…好き…なのかな?
オレが困ってると香野くんがオレに抱きついた。
「…ママ…」
「どうした?香野くん」
「香野くんも私と空ままが夫婦だって言いたいんだよねvv」
綾野ちゃんがそう言うとコクっと香野くんが頷いた。
うっ…これじゃ、『夫婦じゃない』って言えないじゃん…。
「卑怯だぞ!綾野!子供を使うなんて!!」
「これは香野くんの意思なんだよ〜。ねvv香野くんvv」
綾野ちゃんの問いに香野くんが頷く。
その頷く仕草が本当に可愛いのなんのって。
「空!!なんとか言えよ」
「あ…と…。オレ…良く分かんないよ…」
再び困ってると綾野ちゃんがオレに近づき…
「うっ…んっ」
唇が重なり…舌が入り込んでくる…。
「好きだよ…空くん…」
「はぁ…綾野ちゃん…」
綾野ちゃんのキスは本当に上手くって…される度に腰が抜けてしまう。
以前は兄ちゃんにキスされた時はぶん殴ったのに…綾野ちゃんの時は殴る前に腰が抜けてしまう。
「空…くそ!!兄ちゃんの方が上手いんだぞ!!だから兄ちゃんのトコへ戻って来い!!」
「真一朗より、僕の方が上手いよ。空くん。綾野兄さんなんかやめてこっちへおいで」
兄ちゃんと奏司さんが迫ってくる。
どうすれば…いいんだよ…。
こーゆー時はいつも七海ちゃんが助けてくれるのに…
「ダメだよ。いくら可愛い弟達でも空くんは譲れないよ」
「譲るも何も空はオレに憧れてたんだぞ!!」
それは間違えない。
オレはずっと兄ちゃんに憧れていた。
今もそれは変わらない。
「でも、それはただの憧れだよ。真一朗」
「くっ…奏司!お前はどっちの見方なんだよ!!」
「僕は自分の見方だよ。それに麗しいお姫様に関しては僕達はライバルだよ」
奏司さんの歯が浮くような気障なセリフにオレは苦笑した。
つか…ライバル…って…兄ちゃん達…もしかして…。
(何だよ、お前も鈍いな〜)
イキナリ頭の奥から声が聞える。
『うるさいぞ。夜!』
(それにしても3兄弟揃って醜い争いだよな〜。空の気持ちなんかとっくに決まってるのにな〜)
『…オレの…気持ち?』
(気づいてねーのかよ?)
だって…みんな同じぐらいに好きなのに…気づくもなにも…。
兄ちゃんはオレの憧れだし。
奏司さんは気障だけど本当に優しいし。
綾野ちゃんだってセクハラしてくるけど…
(でも、綾野だけそのまま流されてるだろ?)
『あ…』
(キスだってちゃんと受け入れてるし、それにこの間なんか、されそうになっただろ?
でも、お前拒まなくってさ…あの時病院からのベルが鳴らなければ…お前ヤられてたぞ?)
『拒んだだろ!!「やめろ」って』
(そのワリには抵抗が弱かったけどな〜。でも、悔しいよな〜オレの可愛い空が綾野なんかを
好きになるんだもんな〜)
「なんでオレが綾野ちゃんを好きだって言い切れるるんだよ!夜!!って…あっ…」
思わず口に出してしまった。
「やっぱり空くんは私が好きなんだねvv嬉しいよvvv」
ずっとオレを抱き締めてた綾野ちゃんが更に抱きついてくる。
「わっ…綾野ちゃん…」
「空…本当に綾野が好きなのか?」
「夜くんがそうだって言ってるんだからいい加減信じてくれないかな〜真一朗と奏司」
「くっ…今回はそーゆー事にしてやる。でも、空!兄ちゃんは認めないぞ!」
「そうだね。綾野兄さんに嫌気がさしたらいつでもおいで…僕のお姫様」
「勝手なこと言わないで欲しいな〜。私と空くんの間には誰も入れないよvvv」
勝ち誇った様に綾野ちゃんはオレを抱き締めたまま笑う。
でも…まだ…
「オレは好きって言ってねーぞ/////」
「空くん…そんなに顔を真っ赤にして言わなくても…。はぁ…今回は兄さんの勝ちにしておきましょう」
「そ、奏司さんオレ…まだ…」
好きって言ってないじゃん。
「空…顔に書いてあるんだよ。クソ!!綾野なんかに会わせるんやなかったぜ」
悔しそうに言いながら兄ちゃんはおせちを口の中に押し込む。
「真一朗…気持ちは解るけど…喉に詰まらせるよ…」
奏司さんが苦笑しながら言うと同時に兄ちゃんはゴホゴホと咽てる。
『仕方ないな』と言いながら奏司さんがお茶を渡し背中を摩る。
「ねぇ…空くん。」
そんな2人を見てると綾野ちゃんがボソっと声をかけてきた。
「僕ね、空くんに好きって言われて嬉しかったよvvv」
「な!オレはまだ…」
「まだってコトはいつかは言ってくれるんだね?ふふ、楽しみだなvv」
「うっ…バカ…///」
嬉しそうに笑う綾野ちゃんにドキッとしてしまう。
これって…もしかして…好き?
でも…この中で1番を選ぶのなら綾野ちゃん…なのかも…。
だとしたら…
「空くん…大好きだよ」
「…れも。」
オレは真っ赤になりながらばっと綾野ちゃんから離れ自分もおせちを食べ始めた。
後ろから綾野ちゃんの楽しそうな笑いが聞えたけど…オレはそのまま無視した//
今年も…皆で楽しく過せると…いいな。
その前に今夜辺り…綾野ちゃんに食われそうだから…覚悟しとかないと…かもな。
取りあえず…ハッピーニューイヤー
■おわり■
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明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。今年も宜しくお願い致します。
新年早々、こんなのですみません。。。
しかも、投票して下さった皆様…こんなのでごめんなさい。
やはり、綾空モード全開でした。。。。。
でも、兄ちゃんと綾野ちゃんのやり取りが楽しかったです♪
次回があればリベンジしたいです。。。
最後まで読んで下さって本当にありがとうございました。
コメント
未希也さんのサイトでフリーSSだったのを頂いてきました!
3兄弟×空!良い響きv空くんがモテモテですね(笑)夜もの方がやっぱり鋭いですね…空は結構鈍いと私も思ってるので(苦笑)でもやっぱり最後に選ぶのは綾野ちゃん!抱きしめられてもキスされても嫌じゃないなんて…なんて可愛いんだろう!空クン。
今年もパパとママと2人の子供と一緒に幸せ円満な家庭を築いてもらいたいですv
未希也さん、今年も綾空頑張って下さい!そして、サイトのアップ許可下さって有り難うございます。