AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

幸福論

 

 

 

「うわぁ〜・・・もうこんな時間・・・・・・」

今日は楽しいクリスマスイブ・・・なのに僕は残業。

現在の時刻は夜の10時半・・・一応家でパーティーの準備をしてくれてる空くんには連絡して青くんや香野くんと先に始めてもらうように言ったんだけど、僕が残業だって言ったときの空くんの悲しそうな声が耳に残ってる。

『そっか・・・仕事なら仕方ないよな。分かった・・・仕事頑張れよ!』

仕事なんてクビになっても構わないから今すぐにでも飛んで帰りたかった・・・でも僕の他にも家族が待ってる医者も居る、みんな早く帰りたいはずなのに一生懸命仕事をしてる姿を見たらいつもみたいに帰るなんて軽口は言えなくて・・・結局お人よしな僕は自分の仕事が終わった後で同僚達の仕事を手伝ってたんだ・・・やっぱりみんな今日中には帰りたいだろうし、家族を持った今ならその人たちの気持ちがよく分かるから・・・・・・

「空くん、待っててね・・・・」

助手席に置いた空くんへのプレゼントを見ながらスピード違反で掴まらない程度のスピードを出して家路を急いだ。

 

 

 

しばらくしてマンションに着く。

きっと青くんや香野くんはもう寝てる時間で空くんも片づけをしてる頃なんだろうなって思う。だからなんだか部屋から漏れる明かりがすごく悲しく見えて・・・

空くんはすごく楽しみにしてた、初めて家族で過ごすクリスマス・・・小さな頃に家族を無くしてしまった空くんがどれだけこの日を楽しみにしていたのか、僕はよく知ってるから。

扉の前で深呼吸を一つしてそっと玄関の扉を開ける

「ただいま・・・・っ?!」

僕が玄関を開けるといきなりパンパンッてすごい音がして上から紙テープが降ってくる僕…の目の前には嬉しそうな顔の香野くんと青くん

「・・・香野くん・・・・・青くん・・・・・・?」

てっきりもう寝てるものだと思ったから突然の出来事に驚いた僕は立ち尽くしてしまった。

「はしばぁ〜ごちそう食べる!!」

「・・・ちそう〜〜♪♪」

玄関で立ち尽くしてる僕を置いたままで香野くんと青くんはリビングへ入っていった、僕も慌てて後を追う・・・そうそう、ちゃんと手に持った空くんへのプレゼントを隠して。

「あ、綾野ちゃんお帰り」

リビングの扉の向こうで待っていたのは机に並べられた色とりどりのご馳走とクリスマスケーキを持って机の上に置いてる空くんだった

「残業お疲れ様・・・料理はさっき温めなおしたばかりだから・・・・」

「えっと・・・空くん、これは・・・・・・・・・」

空くんはケーキを机の上に置いて僕の側に来ると、戸惑ってる僕からコートを受け取ってハンガーにかける

「綾野ちゃんは先にって言ったんだけど・・・やっぱ家族で祝いたいし・・・だからみんなで相談して待つことにしたんだ・・・」

「かのーもあやのもはしばもチビもみんな一緒〜〜!!」

「いっしょ・・・・・〜♪」

そんな風に笑顔を向けられたから不意に涙が出そうになった・・・でもそんな顔を見られたくなくて強く青くんと香野くんを抱きしめる、二人ともすごく驚いてるけどしばらくして居心地が悪そうにもぞもぞと動き出した

「ぱぱ・・・・」

「・・・待っててくれてありがとう・・・・・パパはすごーく嬉しいよ。」

二人に微笑みかけながら優しく頭を撫でると、二人ともすごく嬉しそうに微笑み返してくれて・・・・

「んじゃみんな揃ったし、ご飯食べるか?」

空くんの言葉にみんなで元気よく『は〜い!』と返事をするとそれぞれの席について、空くんの美味しい手料理で楽しいクリスマスイブを過ごした。

 

 

 

 

 

「2人ともよく寝てるね・・・」

「さっきまですげー元気だったのにな・・・」

今は夜中の1時・・・ご飯を食べた後みんなでゲームをしたりして楽しい時間を過ごした。

「プレゼント気に入ってくれるかな?」

空くんは青くんと香野くんの頭の上にそっとプレゼントを置く・・・香野くんには最新の実験セット、青くんには新しく出たゲーム機とソフト数本。

先週の日曜日、香野くんたちにバレないようにこっそりと購入して隠しておいたもの・・・本当はサンタクロースの格好で渡そうと思ったんだけど残業で予定が大幅に変わっちゃったからこうして寝静まったあと、頭もとに置くことにした。

「あ、あのさ・・・綾野ちゃん・・・・・」

「んっ?なんだい・・・・」

そっと子供部屋の扉を閉めると空くんは青くんたちへのプレゼントを入れていた袋から長方形の包みを取り出して僕に差し出してきた

「その・・・高価なものじゃないんだけど・・・・・・オレからのプレゼント・・・・」

「・・・あけてもいいかな?」

空くんの返事が返ってくる前に僕は包装を解きはじめる・・・

「これ・・・・」

中から出てきたのは形が歪なマフラーだった・・・何か模様も編んであって、よくみるとローマ字で『RYOYA』って入ってる。

「その・・・男が手編みのマフラーって変かなって思ったんだけど・・・ブランドものってすげー高くてさ・・・・」

恥ずかしそうにそう漏らす空くんとマフラーを交互に見る・・・マフラーを編んでるそぶりなんて見せなかったから全然気がつかなかった・・・・授業や家事の合間に一生懸命編んでくれたんだって思ったら只でさえ愛しい存在がいつも以上に愛しく思えて・・・気がつくと抱き寄せて口唇を重ねてた・・・・・・・

「んっ・・・」

初めは驚いて口唇を硬く閉じてたけど、僕が舌先でノックすると薄く口唇を開く・・・その薄く開いた隙間から舌を忍び込ませると空くんは僕の胸元をぎゅっと掴んでより深く重ねられる口唇に身を委ねてくる

「どんなブランドよりも空くんがくれるものが僕にとって一番高級品だよ?」

僕が優しく微笑むと空くんもつられたように僕と同じ微笑を浮かべた

「あーあ・・・でも被っちゃったな・・・・・」

「え、なにが?」

「少し待っててくれるかな?」

空くんのおでこに軽くキスをして僕は帰ってきたとき玄関に隠しておいた空くんへのプレゼントを取り出した

「開けてみて・・・」

玄関から持ち出したプレゼントを持って空くんの所へ戻ると包みを手渡す・・・

このまえ偶然お店で見つけてすぐに買うことを決めてしまった真っ青なマフラー・・・・

「綾野ちゃんも・・・・・」

「うん・・・このマフラーすごく暖かいんだよ・・・・色も空色だろ?」

空くんの手からマフラーを取ってそっと空くんの首に巻いた

「うん、やっぱりよく似合うvv」

「あ、ありがと・・・・・////」

少し頬を赤く染めた空くんだったけど何かに気づいたように僕の手元を触ってきて・・・

「綾野ちゃんも・・・お、オレがつけるから・・・・」

空くんは僕の腕にかけてあった手編みのマフラーを手にとって首にまいてくれた

「ありがとう、大事にするよ・・・」

「オレも・・・ずっと、大事にする・・・」

どちらが仕掛けるでもなくゆっくりと目を閉じて顔を近づける・・・

 

 

 

今年のクリスマス・・・僕はサンタさんから家族というかけがえの無い大切なものをもらった。

来年も再来年もずっとこの家族で聖夜を迎えられますように・・・・・・・・

 

 

 

 

 

コメント

あきらさんから頂きました〜クリスマスSS!!本当に頂いてしまい感激です!!
手編みのマフラーを旦那様のために一生懸命編んでる奥様!初々しい感じがして可愛い〜これぞ新婚さんですね(笑)しかも2人してプレゼントがマフラーv以心伝心もバッチリで(違うし)これで次の日からはお互い自分のあげたマフラーを相手に巻いてあげたりとか…勝手に妄想しまくってます。
しかも、ちゃんと子供達にまでプレゼントを買ってあげてる辺りが良妻ですね〜。

ラブラブ&ほのぼののクリスマスは幸せいっぱいな感じがして大好きですv
あきらさん、有り難うございました!


あきら様のサイトには当サイトのリンクページから行けます。 サイト名「雨のち晴れ」です