| 楽しいクリスマスの過し方。 |
今日はクリスマスイヴ。 オレはチビと香野くんを連れて近くのデパートへクリスマス会の買出しへ来ていた。 綾野ちゃんは病院での会議がある為、買い物に付き合えなくって残念がってたけど 仕事だし、それに綾野ちゃんはお医者さんなんだから仕方ないのに本人は物凄く いじけていた…。 まぁ、今夜のパーティーまでには帰れるって言ってたから美味しい物をいっぱい作って あげようかな〜♪ オレは『よし』呟いて肉コーナーへとカートを走らせた。 「やっぱり、クリスマスと言えば七面鳥…って言いたいけど贅沢は禁物だよな〜」 綾野ちゃんから毎月いっぱいお給料を入れて貰うけど、オレはいつも必要な分だけを 使って残りは貯金している。 チビの学費や香野くんの今後の学費とかの為に。 綾野ちゃんに言ったら『そんな心配しなくても良いのに〜』と言ってたけど… でも、今のままでも十分贅沢だってオレは思うのにな。 綾野ちゃんは少し…かなり、金銭感覚がおかしいのかもな。 そんな事を考えてるとチビと香野くんがオレの元へと走ってくる。 「はしば〜!!これ!!チビとかーのこれ欲しい!」 「〜〜vvv」 2人で1つのお菓子を持ちながらお願い攻撃。 「別にいいけど、でも何で毎回1つなんだ?2つでも良いのに」 「う?でも、はしばこの間あやのちゃにめって…」 …この間のとは…先日も家族で買い物に来てて綾野ちゃんがヒラヒラの女物の服とか をオレに着せたいから買おうって言い出してオレが『ダメだ』って怒った時の話なんだろうな…。 「別に気にするなって。綾野ちゃんは別なんだから」 2人の頭を軽く撫で『もう1個持ってきな』って言うと2人は嬉しそうにお菓子の売り場へ走って 行った。 「さてと、七面鳥はやめてチキンにするかな〜」 チキンだって美味しいしな。 オーブンでこんがり焼いたら美味いんだろうな〜と思いながらチキンを籠に入れた。 「あとは…ケーキを取りに行って…帰るだけかな?」 普段はケーキとかも自分で焼くんだけど、今日は作る物が多い為この辺で美味いと評判の ケーキ屋に予約をし、あとはそれを取りに行くだけ。 「はしば〜!!」 チビと香野くんがブーツ型の入れ物に入ったお菓子を持ってオレの元へと走ってくる。 そして、2人してオレに抱きつく。 「こら、2人とも危ないだろ?」 「ごめなさい…はしば…」 「……」 別に厳しく怒ったつもりでは無いのにシュンとしてしまうチビと香野くん。 そんな2人にオレは目線を下げ再び口を開く。 「別に怒ったわけじゃないんだぞ?でもな、他の人の迷惑になるから気をつけるんだぞ?」 「う、チビ分かった」 「…!!」 「よし、2人とも良い子だな。」 撫で撫でと頭を撫でてやる。 2人は嬉しそうに笑いながらぎゅっとオレに再び抱きついた。 最近チビも香野くんもスキンシップが激しくなっているのは綾野ちゃんの影響なのかも…な。 まぁ、イヤじゃないからいいんだけどな。 オレはチビ達を連れ会計を済ませデパートを後にした。 帰りにケーキを取りに行って、そして家に戻りクリスマス会の準備を開始した。 オレが料理を作っている間に香野くんとチビが部屋の飾りつけ。 昨日3人で作った飾りとかを部屋に飾っていく。 チキンが焼きあがった頃には部屋はすっかりクリスマスパーティー会場に変身。 「そんじゃ、料理でも並べるかな〜」 「チビとかーのも手伝う!!」 「〜〜♪」 いつの間にかオレの後ろにチビ達が現れ手伝う気満々。 「そっか?そんじゃ、落とさないようにするんだぞ?」 そう、一声かけてサンドイッチの乗った皿を2人に運ばせた。 そして、オレも次から次へと料理を並べた。 「あとは綾野ちゃんが帰ってくるのを待つだけ…あ、帰ってきた」 不意に鳴った携帯が綾野ちゃんの帰宅を知らせる。 いつも綾野ちゃんは駐車場から帰るコールをしてくれる。 そして、オレも玄関へと出迎えに向かった。 ガチャッと玄関のドアが開き…… 「ただいま〜。空まま、青くん、香野くん〜」 嬉しそうに笑いながら綾野ちゃんが入ってくる。 「おかえり、綾野ちゃん」 「あやのちゃ!!おかえりー」 「〜〜vvv」 オレ達に出迎えられて綾野ちゃんは更に嬉しそうな顔をする。 「はぁ〜やっぱり我が家は良いね〜」 「何言ってるんだよ…それより、クリスマス始めるよ?」 「あ、空まま。ん〜っ」 ん〜っと唇を突き出しながら綾野ちゃんがキスの催促をしてくる。 「ば、バカ。子供達が見てるのに出来るワケないだろ///」 「え〜!!クリスマスなんだから空くんからしてくれてもいいのに〜。 それに、香野くんや青くんだってパパとママがラブラブの方がいいよね?」 オレと綾野ちゃんのやりとりを見ていたチビと香野くんに綾野ちゃんが不意に問いかける。 「う?」 「青くんと香野くんはパパとママが仲良しの方がいいよね?」 目線を2人に合わせ綾野ちゃんが優しい声で再び問う。 「はしばとあやのちゃ…仲良し??」 「そうだよ。」 「…仲良し!!はしば、あやのちゃ仲良し!!!」 「〜〜♪」 嬉しそうにチビと香野くんが笑う。 クソ…オレ、この笑顔に弱いのに…。 「ほら〜♪空ままvvvんっ〜〜vvvv」 「…今日、だけだからな。」 顔を赤くしながらオレは睨むと綾野ちゃんの胸元を引き寄せ口付けた。 「…ほら、終わり。」 「うん。残りは後で頂くよvvv」 「…バカ//」 ニコニコと嬉しそうに笑いながら綾野ちゃんはオレに抱きつく。 すると、チビと香野くんも真似してくっついてきた。 「わっ!!危ないだろっ。」 「ふふふ、皆、空ままが好きなんだよ〜。」 「…///。それより、クリスマス会…始めるぞ///」 照れ隠しにぶっきらぼうに言うと綾野ちゃんがニヤニヤと笑う。 「何笑ってんだよ!!パーティー始めるぞ!!」 綾野ちゃん達を引き剥がしリビングへと向かう、そして、パーティーが始まった。 ケーキを食べたり綾野ちゃんが勝手に買ってきたカラオケセットでデュエットを歌わされたり でも、凄く楽しかった。 やっぱり…家族っていいな〜って実感した。 楽しい時間は終わるのが早い。 子供達はすっかり夢の中へ…。 「さて、クリスマスの締めっくりでもしてきますかね〜♪」 イタズラっぽく笑いながら綾野ちゃんがサンタの衣装に着替えてる。 「2人とも寝てるんだからそんなカッコしても意味ないと思うけど…」 「何言ってるんだい!!これは子供のロマンなんだよ!!僕も小さい頃はサンタさんに会いたく って仕方なかったよ。でも、サンタさんは忙しいから僕達の元へ来られないから寮母さん達が サンタさんに変身してプレゼントをくれたんだよ。だから今度は僕達がサンタさんの代わりになって プレゼントを渡しに行くんだよ〜。ほら、空くんの衣装もあるよ〜」 ウキウキと綾野ちゃんがオレにサンタの衣装を渡してくる。 そうだよな。オレも孤児院に居た頃、寮母さん達がサンタのカッコしてプレゼントしてくれたっけ。 子供の夢を壊さないように…。 「まぁ、今回は仕方ないか…って、コレなんだよ!!!」 サンタの衣装を受け取り広げると…スカートになっている。 いわゆるサンタガールと言うヤツだろう。 ってそんな事よりもオレは綾野ちゃんに向かって睨んだ。 「そんなに睨まないでよ〜。やっぱり空ままの足は綺麗だからさvvv」 「何分けの分からない事言ってんだよ!!オレこんなの穿かないからな!!」 「酷いな…僕がせっかく買ってきたのに…一度も袖とおさないと勿体無いよ?」 「うっ…こ、今回だけだからな…」 仕方なくサンタの衣装に袖を通す。 まったく。綾野ちゃんと居ると色んなカッコさせられるよな…。 でも、毎回その要求に答えちゃう自分も自分だけどな…。 「ふふふvvvやっぱり空くんの足は綺麗だねvvv」 「だっ!!どこ触ってんだよ!!!」 「プレゼント配り終わったらこのまま…しようか?」 「な、何考えてんだよ////」 「だってさ…僕、我慢できないよ…だから早くプレゼントを置きに行こう〜」 ぐいっと綾野ちゃんがオレの腕を引っ張り子供部屋へと向かう。 「香野くん、青くん〜メリークリスマス〜♪」 小さな声で2人に声をかけて綾野ちゃんが2人の横に置いてある大きな靴下の形をした袋に プレゼントを入れていく。 暫し幸せそうな2人を見た後オレを綾野ちゃんは子供部屋を後にした。 オレと綾野ちゃんの寝室へと戻ると綾野ちゃんが鞄をごそごそと探ってる。 「あ、あったあった♪」 「綾野ちゃん??」 何かを見つけたらしく綾野ちゃんがニッと笑う。 そして、細長い包みをオレに渡した。 「はい。空くんへのクリスマスプレゼント♪」 「え?オレに?」 「そうだよ〜」 オレは開けていいかと綾野ちゃんに尋ねてから包みを開いた。 中にはネックレスが入っていた。 プラチナの赤い石とブルーの石が組み合わされたシンプルなデザインのネックレス。 「ふふ。これはね〜僕と空くんをイメージしたんだ〜。まぁ、ピンクのが無かったから赤にしたんだ けどね〜。ちなみに赤がルビーでブルーがサファイアだよ〜♪」 「な!!」 「そんなに驚く程の品物じゃないから安心してよ♪」 金銭感覚の無い綾野ちゃんの事だだから…結構高いんだろーな…。 「気に入らなかった?」 オレが黙り込んだ途端、綾野ちゃんが不安そうな顔をする。 「そんな事ないよ。ありがとう、綾野ちゃん」 綾野ちゃんの好意は本当に嬉しいからオレは微笑んだ。 そして、オレもコートからやはり細長い包みを綾野ちゃんに渡した。 「これ…プレゼント」 「ありがとうvv開けてもいいかな?」 「うん。でも、安物…だからな。オレ、探偵見習いだからあんま貰えないから…」 「気にしなくていいよ。僕は空くんの気持ちだけで十分幸せなんだから。」 優しく微笑む綾野ちゃんに心臓が高鳴りだす。 綾野ちゃんに聞えそうで…恥ずかしい…。 「うわ!!腕時計だね♪」 「うん。この前まで使ってたのベルトが切れちゃっただろ?だから…」 「じゃ、これ明日からしていくね」 綾野ちゃんは大事そうに腕時計を箱に戻し机の上に置いた。 オレも綾野ちゃんから貰ったネックレスを机に置こうと置こうとしたら『貸して』と声かけられ綾野 ちゃんに渡す。 「着けてあげるよ…」 ひやっとした感触にピクッと肩が揺れる。 「やっぱり…空くんの肌は綺麗だからゴールドよりプラチナが似合うね♪」 耳元で囁く声にまた身体が揺れる。 そして、ちゅっと唇が肩に触れる。 「本当に…綺麗だね…このまま食べちゃいたいよ…」 「あっ…ばか…んっ…」 するっと着ていたサンタ服が落ちていく…。 「好きだよ…空くん…」 「綾野ちゃん…オレ…も…」 オレは綾野ちゃんの首筋にしがみ付き全てを任せた……。 翌朝、朝食を作ってると香野くんとチビの喜ぶ声が聞える。 「はしば〜♪チビとかーのにサンタさんきた!!」 「〜〜vvv」 「そっか〜。良かったな2人とも」 凄く嬉しそうにプレゼントを抱えながら喜ぶ2人。 そして、欠伸をしながらリビングへやってきた綾野ちゃんにも報告している。 綾野ちゃんも大げさに驚きながら『良かったね♪』と2人の頭を撫でている。 そんな光景を見ながらオレは幸せだな〜と感じた。 やっと手に入れた…オレの家族。 神様…もう、オレから『家族』を奪わないで下さい。 オレの大切な…家族を…。 ■おわり■ -------------------------------------------------------------- 五十嵐未希也様のコメント はい。終わりました〜。 最近、香野くんと青くんが出てないので頑張って書きましたvvv やっぱりファミリーはいいですねvvv そして、ママに甘える子供達vvv 書いてて楽しかったですvvv HシーンはフリーSSでしたのでカットしちゃいました(爆) お正月SSでHが来そうですけど(笑) 今年もあと僅かですが…どうぞ宜しくお願い致します。 では、最後まで読んで下さってありがとうございましたvvv コメント 未希也さんからクリスマスプレゼントを貰いました〜メールが届いた時は本当にドキドキでしたv 中身はとっても萌えなラブラブ&ほのぼの親子話!青と香野が可愛すぎで、涎が…(汚っ)この2人にお菓子を強請られたら私は多分全部買ってあげます!こんな可愛い弟がいたらいいな〜v そして、綾野パパと空ママのラブラブっぷりも健在で、原稿で疲れ果ててた私の心は癒されました。やっぱり〆切直前は一番ツライ時期なのです(毎回〆切ギリギリなので…) 家族で幸せクリスマスパーティーな素晴らしいお話を本当にありがとうございます! お正月もSSがあるというので、楽しみですv未希也さん、本当に有り難うございましたv 五十嵐未希也さんのサイトへは当サイトのリンクページから行けます。 |