AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

 

 

 

ぱんぷきん・ぷでぃんぐ

 

 

久々に水都に与えられた休日に、オレは買い物に出掛けていた。

とりあえず、食料品とか、衣類を、さ。

で、どうせなら近くのデパートまで、て思って来たんだけど…。

カボチャ、カボチャ、カボチャ…。

とにかくカボチャだらけ。

いや、たんなるカボチャならいいんだけどさ。なんかこう、目と口…かな。凶暴そうな顔つきのカボチャが飾り付けられてんだよ。

ついでに、キャンディーとかチョコ。クッキーなんかもその飾りの近くて売られてる。

けど…なんか関係があるのか?

て、オレがぼけー、と突っ立ってたら、不意にとん、と肩を叩かれた。

振り返ると、にっこりと笑みを浮かべる綾野ちゃん。

「どうしたの、空くん」

「あ…綾野ちゃん…」

顔が引きつる。

えーっと、水都にばれたらやばいよなぁ…。でも逃げるのも不審だし…。

ど、どうしよう…。

内心、ダラダラと冷や汗を流しながら視線を泳がせてたら、視界にピンクの物体。

『空くん、綾野先生を無視するなんて酷いよ!』

「そうだよね、モモくん!」

『そうだよ!』

う…、頭いてぇー。

てか、マジでシカトして逃げていいですか…?

じりじりと下がろうとしたら、綾野ちゃんはモモうさを持って無い方の手でオレの腕を掴んでにっこり笑った。

「空くん、逃げたら空くんのあーんな秘密や、こーんな秘密をここで暴露しちゃうからね?」

「なっ?!」

なんだよっ、オレの秘密って!!

だけど思い当たる節があるだけに、オレはうなだれたまま綾野ちゃんに従うしかなかった。

「逃げないから…、手ぇ放してくれ…」

「だーめ。こうすると…、ほら、恋人同士みたいだね♪」

綾野ちゃんはそう言いながらオレの腕に自分のそれを絡めてきたんだけど…。うぅ、こんなの水都に見られたら、オレ、どうなるんだろう…。

 

 

「カボチャ? あぁ。空くんはハロウィン知らないの?」

結局、オレは綾野ちゃんに引きずられるようにして、デパートの最上階にあるレストランに連れてこられた。

綾野ちゃんと同じ紅茶を頼んだんだけど、綾野ちゃん、一口飲んだだけであとは全然口つけてないんだよな。

なんか勿体ない。

けど、綾野ちゃんは「やっぱ奏司の淹れた紅茶が一番だね…」なんて呟いてたから、オレは何も言えないけど。

だってさ、奏司さんの淹れてくれる紅茶は確かにここのより美味かったし。

て、ハロウィンか…。

「Trick or Treat! て、知らないかな?」

「なに、それ」

きょとんとなって尋ねたら、綾野ちゃんくすくす笑った。

ったく、なんだよ、一体。

「空くんの苦手なお化けに変装して、子供たちが『お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!』て家々を回るんだよ」

「へぇ〜。で、どうしてかぼちゃなんだ?」

「ジャック・オ・ランタン、てゆうカボチャのお化けがいるからだよ」

ホントはちょっと違うんだけどね、て綾野ちゃんは笑った。

けど…、カボチャの、お化け…。

………は?

いや、いいや…。お化けなんて興味ねぇし…。

「で、綾野ちゃんは何しに来たんだ?」

「香野くんにお菓子を買ってあげようと来たんだよ」

香野くんかぁ。そうだよなー。香野くんなら素直に喜びそうだよな…。

水都じゃあ…。って、何考えてんだよ、オレはっ!!

水都なんかにあげても喜ばれるわけないじゃん。馬鹿馬鹿しい…。

「空くんにも何かあげようか?」

「へ?」

「それとも、イタズラしてくれるの?」

…………はい?

綾野ちゃんがにっこり笑ってオレのこと見てるけど…。イタズラ…?

「冗談だよ、空くん」

……。

「あ、綾野ちゃんっ!!」

だ、騙された〜ッ!!

うぅ、やっぱ綾乃ちゃんて苦手だー。

でもカボチャかぁ…。

「さて、あんまり空くんを独占してると怒られちゃうからね。そろそろ帰ろうかな」

「へ?」

だ、誰に…?

綾野ちゃんは伝票をもってさっさと席を立ったんだけど…。って、呆然としてる場合じゃなかったっ!!

綾野ちゃんは笑いながらオレを待っててくれたけど、だから誰に怒られるんだよっ!!

 

 

で、結局あの日、オレはカボチャを買って帰っちまったわけで…。

「はあぁぁぁ〜…」

昼休み。水都は相沢に呼ばれて出て行っちまった。

だからオレは、教諭室の机につっぷして、水都の机を眺めてた。

たぶん、水都は昼休みの間は帰ってこないと思うんだ。

だから今がチャンスだって分かってんだけど…。

ちら、と机の下に置いてある鞄に目をやる。

鞄の中には小さな箱がはいってんだけど。

中身はカボチャプリン。

カボチャを使って作ったんだ。

水都がプリン食べてるところなんて想像できないけど、スープとかじゃ作っても持ってこられないじゃん?

だから無難にプリンにしたんだけど…。

やっぱ…、やめちまおうかなぁ…。

せっかく作ったんだから、食べて貰いたいとは思う。

オレだって水都が嫌いなわけじゃないんだし…。

だからこそ、捨てられたりするのが怖い。

あげたいと思う気持ちと同じくらい、怖いと思う心がある。

オレは所詮ペットだから。

「って、何うじうじ悩んでんだよっ!」

バンッ、て机を叩いて立ち上がって、オレは自分の鞄を持ち上げると、それを持ったまま水都の机の前まで来た。

中からプリンの箱を取り出すと、机の端の方において、オレは逃げるように数学教諭室から出て行った。…って、なんでオレ、逃げてんだろう…。

どうせ誰が置いたかなんてばれちまうのにさ。

ま、いいや。

残り少ない昼休み。

オレは午後からの大学の授業の為に、大学部の方に向かって歩いていった。

 

 

放課後。

オレは水都に捕まっていた。て、逃げることなんて出来ないんだけどさ。

ビクビクしながら椅子に座る水都の前に立ってたら、水都は笑ってた。しかも、優しげな…兄ちゃんみたいに。

「以外だな、空に菓子作りが出来るとは…」

「へ…。あぁ…、うん」

美味かった、のかなぁ…。

オレはドキドキしながら水都の続きの言葉を待ってた。

「ハロウィン、か…。イタズラでもが良かったが…。美味かった、空」

「あ…、ありがと…」

イタズラ…。

イタズラは…無理だけど。てか、何で水都にイタズラしなきゃならないんだよ…。

「水都…、Trick or Treat」

椅子に座ってる水都に抱きつきながら、耳元で囁いた。

「Happy Halloween」

 

 

 

海月かなえ様のコメント

 

 

水都のいない水空。というか、綾空?

綾野ちゃんはよく分かりません…。うーん。綾空は好きなんだけど…。どうにもキャラがつかめてなくて…。えへ、時間かかりすぎ(殴)

ハロウィンから二日遅れでのアップ。駄目駄目な管理人。ホントは…ホントは、水都に口移しで空くんにもカボチャプリンを食べて欲しかったけど、放課後じゃ腐る〜!! ので、断念(涙)ごーめーんーなーさーいー!!(逃)
ちなみに、ホントは微妙に違う。

最後の空くんの台詞「Trick or Treat」は、まあ、お菓子をくれなきゃイタズラするぞ、なのですが、水都が「Happy Halloween」と答えてるのが、おかしいです。こう答えて、お菓子をあげるらしいので。うにゅ、水都、空くんにお菓子をあげるのだろうか…。
うーん、ご想像にお任せします★ そして突っ込みはやーめーてー!!

 

 

コメント

かなえさんのサイトでフリーだったので頂いてきました!ちょっと綾空だけど水空!!しかも設定4の水都ED後だからが相真(水)ベース!かなりの萌えなお話で…ニヤケが止まりません。

ハロウィン楽しいです。でも一番はこの話にも出てくるパンプキン・プティング!美味いです!あとはカボチャのチーズケーキもv

空クンも先生の為に作ってあげてるし!意地悪は勿論先生がその後色々と使ってやってそうですが…。あの方、空を苛めるの大好きですからね(笑)お菓子をやろうとか言って一体どんなお菓子が出てくるのかある意味興味深々です!!何せ水都先生ですから(笑)

かなえさん、素敵な話をありがとうございました♪