裏 パンプキン
「Happy Halloween。…と私が言うとでも思っているのか?」
水都はオレを抱きしめたまま、耳元で低く笑った。
「え…?」
「イタズラ、するのだろう?」
「ッ…!」
慌ててオレは水都から離れようとしたけど、キツく抱き締められてて出来なかった。
「どうした、空?」
「…マジ…?」
「当然だ」
と…当然…。
いや…。えっと…。
水都は悠然と椅子に座って、オレをニヤニヤと見ている。…マジ…なんだ…。
「自分で言ったからには実行してもらわないとな」
「いや、ちょっ…!」
無理矢理水都の足元に跪かされる。
…う。
「しなきゃ駄目か?」
「なんなら私がイタズラしても構わないんだが?」
「どっちもやだ…」
「ならば私がしてやろう」
「え…、っぁ…」
優しい手つきで耳元を撫でられて、思わず声が上がる。
水都は殊更、優しい笑みを浮かべた。
「服を脱げ、空」
「…っ」
優しい、優しい声で水都が命令する。――それにオレは逆らえない。
「ふぁっ…ぁぅ…ンッ」
椅子に座る水都の前に全裸で立たされて、舌と指で体中に愛撫をされる。
砕けそうになる身体は、水都にしがみ付くことでどうにか堪えてるけど、ガクガクと震え
て、限界が近い。
ザラリと乳首を舌で押しつぶすように舐められながら、同時に後ろに指を咥えこまされて
、グチグチと掻き回される。
後ろから聞こえる水音は、先ほど水都に入れられたオレの残滓。
一度イかされた程度で開放されるはずがないのは分かってたけど、まさかこの体勢のまま
でいなければならないとは思わなかった。
「やあぁぁっ」
1本、2本、3本と増やされる指が苦しい。
「どうした。ここはちっとも嫌がってないぞ?」
それがどこだを分からせるために、水都はわざとらしく中で指をバラバラに動かした。
広げられる感触。
「はぁっ…んンっ」
ドロドロに溶けてる身体は、水都の言うとおり嫌がってないかもしれないけれど…。
こんなことをされて気持ちよくなってる自分が嫌で、オレは唇をかみ締めた。
それこそ、血が滲むんじゃないか、ってくらいに。
「くぅ…っ、ふ…」
「空…」
顔を上げようとした水都の頭をとっさに腕に抱きこんでいた。
「…声を出したくないのか?」
「ひゃあっ!」
嘲笑うみたいに、水都は胸の飾りに歯を立てる。それも、きつく。
堪えようとした声はあっさりと上がってしまい、水都はクク、と喉を鳴らした。
「相変わらずいい声を上げる…」
「いた…っ。や…ぁ」
「痛いだけか…、ん?」
「んん…っ」
水都は見せ付けるみたいに、オレのモノに指を絡める。
「ぬるぬるだぞ?」
「や…」
くく、とまた水都が笑う。
「後ろに指を入れられて感じてるのか? イヤらしい奴だな」
「ぁあっ!!」
くっ、と割れ目に爪を立てられて、背筋に電流が走ったかのようにオレの身体はのけぞっ
て、精を吐き出していた。
「早いな…。そんなに良かったのか?」
「ぁ…」
「舐めろ。自分のものだろう?」
「ん…ふぅ…んぅ」
口元に持ってこられた指を、オレはなんの躊躇いもなく口に含んでいた。
口の中に苦い、独特の味が広がる。
指に舌を絡めると、クチッ、とした濡れた音がした。
「美味いのか?」
指を咥えたまま、オレは小さく首を横に振った。
美味しくはない。むしろまずいけど…。
「…もういい」
口から引き出された水都の指は、オレの唾液でベトベトになってた。
そして中からも指を引き抜かれる。
入れられるのかと思って身構えてたら、水都はニヤニヤと笑ってオレを見上げてきた。
「…? 水都…」
「たまには自分から強請ってみろ」
「っ…! や…。なんで…」
「イタズラ、するのだろう? なら、私をその気にさせて見ろ」
椅子に座る水都の足下、というか足の間に座り込んで、オレは水都のモノに奉仕をしてい
た。
嚥下し切れなかった唾液がパタパタ落ちて、床を汚してる。
「ぅん…っふ…ン」
けど、あくまでもオレが水都にイタズラする、てのが目的らしくて、あれ以来オレには一
切触れてこない。
水都のはもう、オレの唾液と、水都自身の先走りでベタベタになって、天を仰いでる。
「…このまま口でするのか?」
「……」
「それとも、跨るか?」
口調だけは優しげに囁きながら、水都はオレの頬に触れてきた。
口から唾液と水都の精液の入り混じったものが零れるのを、水都は指先でぬぐうと、その
指をオレの口内に入れて、中をかき回す。
「んんっ…ふぅ…」
舐め取るように舌を絡めれば、水都は満足げに笑った。
クチュ、と鳴る水音も気にならない。
「どうする、空」
「……水都のが…欲しぃ」
「では、どうすればいいか分かってるな…?」
「…」
こく、と頷いて、オレは水都のそそり立つもの上に跨るように腰を下ろそうとする。
「っ…」
けど、自分から入れたこともないから、思うように入らない。
水都のスーツに爪を立てて、水都を見下ろしても、水都はニヤニヤと笑ってるだけ。
「できな…」
「自分で広げなければ無理だろう?」
「……っ」
ふるふる、と首を振っても、水都はオレには触ろうとはしない。
「みなとぉ」
「イタズラ、なのだろう?」
「…できないよぉ」
イタズラなんて言われたって、これじゃあいつもと変わらない。
むしろ、オレがイタズラされてるようなものじゃん…。
でも、どうしたらいいかも分かんない…。
「お願い…みな…。して…」
分からなくて、結局オレは水都に自分からキスを仕掛けた。
何もかも初めてで、つたなくて、焦れた身体をどうにかして欲しくて…。
髪に指を絡めらながら、オレは水都にその気になって欲しくて、舌を絡めた。
「んふ…ぅんん」
水都がいつもするみたいにはできなくて、こんなのじゃ駄目だ、て目の前が暗くなってく
る。
でも、水都はオレの頬に手を当てると、優しく撫でてくれた。
「はっ…ぁ…」
キスをやめて水都の顔を見たら、水都は苦笑していた。
「どうして欲しい、空」
「…いれ…て」
「ナニをだ?」
意地悪く尋ねられて、オレは一瞬言葉に詰まった。
「言わなければこのままだぞ」
水都の手は、オレの頬を優しく撫でたまま。
でも、水都はそれ以上の事をしようとはしない。
言わなきゃ、水都は与えてくれないんだって、分かってる。
そう、身体に覚えこまされてるから。でも…。
「空…」
「ぁ…。なとが…」
「ん…?」
わざとらしいほどに優しい声が先を促す。
「水都が…みなとが…ほし…ぃ…よ」
優しく頬を撫でてる手を掴んで、オレは小さな声で言った。
もちろん、こんな声量で許されるはずはないけれど。
水都は無言のまま頬を撫でてるだけ。
ヒクヒクとうずくアソコにも、オレ自身にも、水都は一切触れてこない。
「水都っ…、おね…がいっ」
「空。分かってるだろう?」
「水都のおっきいの、ちょ…だぃ…。も、じらさないでぇ」
ぎゅ、とスーツに爪を立てて、オレは泣きそうになりながら水都に言った。
水都は頬を撫でていた手をそのまま頭の方に滑らせて、オレを引き寄せる。
「んっ…」
「よく言えたな…。ご褒美、だ」
「ひぁぁっ!!」
ズプ、と中に入ってくる熱い水都自身に、オレは絡み付いて声を上げる。
グチュグチュと濡れた音を立てて、散々慣らされた場所は水都を悦んで受け入れている。
オレは水都の膝の上に座らされた状態で、腰を強くつかまれて、上下にゆすられていた。
ゆらゆらと揺れる足。
「…イタズラにはならなかったな…」
ふ、て笑って、水都はオレの耳たぶにカリッ、と歯を立てた。
「んン…っや…ぁあ!」
その刺激に、オレはあっけなく二回目の精を吐き出していた。
けれど、それで行為が終わるハズもなく、その日オレは、気が狂うんじゃないか、て程水
都に何度も犯されて、気がついたときには水都のマンションに連れてこられていた。
「ぁ…」
「途中で気を失ったんだ」
「そ…なんだ…」
うわ、すげー、声…。ガラガラじゃん。
水都もそれに気がついたらしくて、苦笑をしながら手に持っていたグラスを持ち上げた。
「飲むか?」
こくん、て頷いたら、水都はグラスに入っていたものを口に含むと、そのままオレに口移
しでそれを流し込む。
「んんっ、ふぅ…」
流し込まれたのは「Seventh Heaven」。
海月かなえ様のコメント
えーと…。タダのエロ小説に終わりました…。
ごめんなさい。こんなはずじゃなかった…。こんなはずじゃなかったんです。
ホントは、
「…どうした、コレではイタズラにならないぞ…?」
という、友人からのメールで来たこの台詞を言わせたくて、言わせたくて書いたはずなの
に…。言ってませんっ!!
あと、最後に口移しで空くんが飲んでるのは「七番目の天国」という名のカクテルです。
某ゲームのEDタイトルなのは気のせいです。はい。
ジンベースのカクテルで、アルコール度数38°…。寝起きにこれはキツイかも…。
コメント
家に帰ってメールを見てビックリ!こんな素敵すぎなお話が届いてました(笑)
先生が鬼畜v空も健気で涎が…(汚)意地悪しまくる先生とそんな先生にメロメロな空が可愛すぎです!!しかもカクテル「Seventh Heaven」が出てきてちょっとビックリですv結構飲みやすいカクテルなんですが、かなえさんもコメントしている通り35度以上あるのでそのまま天国に行かないよう注意ですね〜ちなみに七番目の天国ってイスラム教では最高位の天使が住む所らしいです。あんまり宗教に詳しくないので最高位の天使がどんな天使かまではわかりませんが。カクテル好きの血が騒いで、いらん解説してしまった(汗)
かなえさん有り難うございましたv