「部長、明日昼休み暇?」 「あぁ。別に用事はないが?」 「天気が良かったら、外でご飯食べない?」 「いいぞ。」 「ほんとに?いいの?」 「あぁ。」 「やったvv」
と、約束したのは昨日の夜。 そして、今は4時間目。教科は英語。いつもリョーマはこの時間寝ているのに珍しく起きていたのだった。 教科担任もそのことに驚きを隠せなかった。 「越前、教科書12ページを読め。」 「Dose anyone know what the word ”game” means? That’s easy. (誰か”ゲーム”という単語の意味がわかりますか?それは簡単です。) For example,a footboall game or baseball game.」 (例えば、フットボールの試合とか野球の試合と言う意味です。) と、今日も相変わらず綺麗な発音で読むので先生の立場が微妙なのだが、いつも必ずといっていいほど教科書にはない英文を読むが、今日はすんなりと終わった。 ますます先生の疑問は増えていくばかりー・・・。 あの越前が起きていて、しかも教科書の英文を読んだだけで座るとは・・・。おかしい。 今日は雪が降るんじゃないか?!と、視線をリョーマに戻しまじまじと見てしまう。 何か、嬉しそうじゃないか?越前・・・。 そんなことを考えているうちにチャイムが鳴り授業が終わった。
ガラッ いつもは寝ぼけていて行動が遅いリョーマが誰より早く教室を出た。
やっと終わったvv部長はまだ教室にでもいるかなぁ? など思いながら運動靴に履き替え、テニスコートへと向かった。 やっぱ、まだいないな。 リョーマは少し残念がった。やはり、すぐ会いたかったのだった。 「リョーマ。」 そんなとき、後ろから声が聞こえた。一番聞きたかった人の声が。 「部長。」 「別に今テニスコートにいるといっても部活ではないだろう。」 「く・国光・・・///」 「よし。さて、どこで食べるんだ?」 「えっ?」 確かに、自分から”外で食べたい”と言ったが、場所までは考えていなかった。 「そうだ。リョーマ、裏まで行くか?」 「うん!」 裏と言っても、すぐそこなのだが一本だけ大きな木があるのだ。
「国光、この木何ていうの?」 「さぁ。図鑑にも載ってないからなー・・・。」 「ふぅん。変なの。」 「確かにな。」 と、めったに笑わない手塚が笑いながら話していたのだ。これにはリョーマも驚いたが、同時に嬉しかった。 こんな笑顔、俺しか見れないかな? ずーっと手塚を見ていたリョーマは数秒後に気がつき、頬を赤く染めた。 「どうかしたか?」 「なんでもないよ。」 「やけに顔が赤い気がするがー・・・。熱でもあるのか?」 手塚はリョーマの前に立つと、いきなりかがんでおでこをくっつけたのだった。 「うわっ!」 何をやられるのかとぼーっとして立っていたリョーマだったが目の前に手塚の顔が近づいてきて、間近で目が合ってしまったから恥ずかしくてつい、声を出してしまったのだった。 「リョーマ、更に赤くなっていないか?」 「・・・・・・国光のせいだよ///」 「何か言ったか?」 「いいえ。」 俯いて答えたリョーマだったが、顔を上げてみると笑っている手塚の顔があった。 「なっ・・・!」 「あぁ、すまん。リョーマがかわいくてな。俺だけしか見たことがないと思うと嬉しいんだ。」 「国光ー・・・///」 「俺だけだろ?」 「−・・・・///うん。」 「よかった。違うと言われたらどうしようかと思った。」 「国光もー・・・俺の前だけにしてよ。笑うの。」 「あぁ。前からそうだが。」 「よかったvv」 2人はその場に座り、お弁当を食べ始めた。 「あっ、いいな〜国光。和食だよ。」 「そうか、リョーマは和食の方が好きだったんだよな。じゃぁ、変えるか?」 「えっ、それは悪いから玉子焼きだけでいい。」 でも、結局はもらうリョーマ。 「わかった。じゃぁ、口を開けろ。」 「へっ?!ま、まさか国光ー・・・。」 そう。そのまさかだったりする。 「いい、それだけは。恥ずかしい・・・///」 「別に他に人はいないんだから大丈夫だ。」 何が大丈夫なの?! と思ったリョーマだが、どうしても玉子焼きが欲しいのだった。前に一度もらった事があるのだが、すごくおいしかったのだ。 観念したリョーマはおずおずと口を開けた。 「最初から開ければよかったんだ。」 といいながら手塚は玉子焼きを箸でリョーマの口の中に入れた。 モグモグ おいしいといえばおいしいのだが、今は恥ずかしさのあまり、よくわからなくなっていた。 「・・・・・・///」 昼休みはこんな調子で終わっていった。 その後の部活も2人の周りには甘甘のオーラが漂っていた・・・・らしい。
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